e-CON®横浜港で採用
2024-04-08 13:57:27

低炭素型高機能コンクリート「e-CON®」が横浜港で採用!環境負荷低減と生物共生に貢献

横浜港で環境配慮型コンクリートが活躍!



神奈川県横浜市にある新本牧ふ頭で、画期的な低炭素型高機能コンクリート「e-CON®」が採用され、注目を集めています。このプロジェクトは、国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所の発注による令和4年度横浜港新本牧護岸(防波)A築造工事の一部として実施されました。

「e-CON®」とは?



「e-CON®」は、東京都下水道サービス株式会社と日本ヒューム株式会社が共同開発した、環境に配慮した新しいコンクリートです。従来の普通コンクリートと比較して、CO2排出量を約80%削減できる点が大きな特徴です。その秘密は、高炉スラグやフライアッシュといった産業廃棄物を有効活用したゼロセメントコンクリートである点にあります。

環境への配慮と高い機能性



「e-CON®」はCO2排出量削減だけでなく、高い耐久性も兼ね備えています。耐塩害性は普通コンクリートの5倍、耐酸性も10倍以上と、劣悪な環境下でも長寿命を実現します。そのため、メンテナンス頻度の低減にも繋がり、ライフサイクルコストの削減にも貢献します。さらに、特別な製造設備を必要としないため、多くのコンクリート工場で製造可能という汎用性の高さも魅力です。

生物共生型港湾構造物への貢献



今回の採用では、新本牧ふ頭の生物共生型港湾構造物に「e-CON®」が使用されました。生物共生型港湾構造物は、港湾機能を維持しながら、生物の生息環境も保全するという、環境に配慮した構造物です。

「e-CON®」の高い耐久性と環境への配慮は、生物共生型港湾構造物の構築に最適です。ブロック間の空隙などが生物の生息場所となり、豊かな生態系の形成に貢献すると期待されています。

今後の展開



開発元の両社は、「e-CON®」の更なる普及を目指し、港湾、下水道、上水道、道路、河川など、様々なインフラ整備への適用拡大に注力しています。全国での製造販売ネットワークの構築も進めており、日本のインフラ整備における環境負荷低減に大きく貢献すると期待されています。

開発企業について



東京都下水道サービス株式会社は、東京都の政策連携団体として、下水道施設の維持管理、下水処理水の再利用、残土の再利用、下水汚泥の資源化など、幅広い事業を展開しています。

日本ヒューム株式会社は、プレキャストコンクリート製品の設計・製造・施工を手がける老舗企業です。下水道の耐震化・更生工事やICTを活用した事業にも積極的に取り組んでいます。東証プライム市場に上場しています。

まとめ



「e-CON®」は、環境問題とインフラ整備の両立を目指す革新的な素材です。その高い機能性と環境への配慮から、今後の更なる普及と、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されます。

会社情報

会社名
日本ヒューム株式会社
住所
港区新橋5-33-11
電話番号
03-3433-4111

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