生成AIを駆使したミュージックビデオ制作の全貌
近年、生成AIの技術が進化を遂げており、その可能性に挑戦するプロジェクトが続々と生まれています。そんな中、一般社団法人和文化推進協会が発表したのは、わずか3時間でミュージックビデオ(MV)を制作したという驚きの報告です。ここでは、このプロジェクトの詳細を紐解きながら、生成AIの実力を見ていきましょう。
ミュージックビデオ制作の概要
このミュージックビデオは、制作を担当したのは生成AIに初めて挑戦する40代の男性スタッフ一人。制作費はなんと約4,200円(約30米ドル)。使用したのは、手軽に利用できる生成AIツールのみで、そのすべての工程が公開されています。コストと時間を圧倒的に短縮しながらも、クオリティには妥協しない姿勢が魅力です。
使用した生成AIツール
プロジェクトで使用されたツールは、すべて月額10米ドルの有料プランを活用しています。具体的には以下のツールが挙げられます:
1.
SUNO:作詞・作曲を瞬時に生成するツール。
公式サイト
2.
Hedra:音源と静止画を合成することで口パク動画を生成。
公式サイト
3.
PixVerse:動画内の挿入動画を生成するツール。
公式サイト
制作手順
実際の制作工程は、以下のように進められます:
1.
楽曲生成(約30分):SUNOを用いてテーマソングを作成。
2.
音源と画像の合成(約20分):Hedraを使用して口パク映像を生成。
3.
挿入動画の作成(約20分):PixVerseで必要な映像を生成。
4.
編集(約2時間):従来の編集ソフトを用いて全体を調整。
この4つのステップを経て、本格的なMVが完成しました。
制作へのこだわり
このプロジェクトにおける3つのこだわりは次の通りです:
1.
著作権の確保:無料プランは使用せず有料プランを採用。
2.
キャラクター選定:MVの中心となる人物には自社のキャラクター「平安きりん」を使用。
3.
歌詞字幕の追加:YouTube標準機能では物足りなかったため、手動で追加しています。
担当者は「安く簡単にレベルの高い作品が作れるなんて、生成AIの可能性に驚きました」と話しています。その情熱は、MVのクオリティにも反映されていることでしょう。
さらに詳しい情報を公開中
YouTubeの概要欄には、制作に関する詳細が公開されています。また、視聴者からの質問や意見にも積極的に答えており、コメントや高評価も大歓迎とのこと。これから何か新しいことに挑戦したいと考えている方には、非常に参考になる内容でしょう。
一般社団法人和文化推進協会について
本プロジェクトを主導する一般社団法人和文化推進協会は、様々なクリエイターやアーティストの活動を支援する目的で設立されました。京都市下京区に拠点を置き、2018年からさまざまな文化活動を展開しています。コワーキングスタジオの運営や情報メディアの運営に取り組み、幅広い分野での支援活動を行っています。
公式ウェブサイトはこちら。