メガソーラー発電プロジェクト
2014-09-29 15:00:03
岡山県瀬戸内市で始まる日本最大級のメガソーラー発電プロジェクト
岡山県瀬戸内市で始まる日本最大級のメガソーラー発電プロジェクト
日本国内で最大級の発電出力を誇る231.44MWのメガソーラー施設が、岡山県瀬戸内市の錦海塩田跡地に建設されることが決まりました。このプロジェクトは、くにうみアセットマネジメント株式会社、東洋エンジニアリング株式会社、そしてGEエナジー・フィナンシャルサービスが出資した特別目的会社「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」により推進されます。
大規模な資金調達
本プロジェクトでは、2014年9月26日に株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行を幹事銀行とし、総額約900億円のシンジケートローン契約が締結されました。この資金は、発電施設全体の建設に必要となるもので、ノンリコース型のプロジェクトファイナンスが採用される予定です。
シンジケートローンには、中国四国地方の金融機関も多く参加しており、地域協力が期待されています。
施工と運営
建設工事は2014年11月に開始され、2019年第二四半期には商業運転が開始される見込みです。メガソーラー施設及び関連施設の建設と堤防補強工事は、東洋エンジニアリングと清水建設が担当します。総事業費は約1,100億円を見込んでおり、発電された電力は再生可能エネルギーの固定価格買取り制度によって中国電力株式会社が購入します。また、発電設備の運転やメンテナンスは株式会社中電工が主に行う予定です。
特に注目されるのは、GEが提供する新型の「ブリリアンス・ソーラー・インバータ」が日本で初めて導入される点です。この装置により、従来必要だった中間変圧器を省くことができ、高い変換効率が期待されています。
再生可能エネルギーの未来
GEエナジー・フィナンシャルサービスのマネージングディレクター、スシル・バーマ氏は、「日本のエネルギー政策は発電源の多様化を促進しています。このプロジェクトへの投資は、これまでにグローバルで1ギガワット以上の太陽光発電に対して18億ドルの投資をおこなってきた実績をさらに拡大させるものです」と述べています。
一方、くにうみアセットマネジメントの代表取締役社長である山﨑養世氏は、「私たちは再生可能エネルギーを活用して理想的な地域作りに貢献する企業でありたい」と語っており、今後も茨城県や宮崎県などでのプロジェクトも進行中です。
地域に寄与するプロジェクト
このメガソーラー発電事業は、単なる発電だけではなく、地域の環境保全や安全計画にも配慮しています。提案段階で選定されるにあたり、地元の特性を反映した地域貢献の可能性が高く評価されたのです。
結論
瀬戸内市で進行中のこのプロジェクトは、日本のエネルギー政策に新たな光をもたらすだけでなく、地域の発展にも寄与することが期待されています。今後の進展に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
くにうみアセットマネジメント株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号新日石ビル3階
- 電話番号
-