日本手術看護学会とジャパンハートの新たなパートナーシップ
日本発の国際医療NGO「ジャパンハート」は、先日「日本手術看護学会」との間でパートナーシップ協定を締結しました。この取り組みは、医療現場における看護師の重要性を再認識しつつ、国際的な医療現場の課題解決に向けたものです。協定は、日本人ならではの思いやりを持った医療を、海外の現地スタッフと共に実践していくことを目指しています。
目的とビジョン
ジャパンハートは「心を救う医療」を信念とし、患者とその家族に寄り添う医療を提供しています。一方、日本手術看護学会は手術看護の質を向上させるために努力し、看護師の育成に注力しています。この二つの団体が手を組むことで、国際医療現場で直面している様々な課題に対処しようとしています。
特に、2024年4月にはジャパンハートと日本手術看護学会が連携したプロジェクトチームが発足し、カンボジアにおける「ジャパンハートこども医療センター」を視察。また、現地のスタッフに対して、日本の医療技術を取り入れた教育プログラムを実施する予定です。これは、現地の文化や状況に配慮した柔軟なアプローチで行われ、現地の看護師たちも前向きに参加しています。
専門知識の提供
様々なバックグラウンドを持つ看護師たちは、周術期看護に関する専門的な知識や技術を持っており、そのスキルを国際的に広めることで、日本手術看護学会の価値をさらに高めることが期待されています。今回のパートナーシップにより、現地医療者の育成が一層強化され、現地には日本の医療者がいない状況下でも、多様な疾患に対する手術が可能となるでしょう。これにより、より多くの子どもたちの命を救うことができると期待されています。
協定締結の意義
12月に開催された協定締結の調印式では、両団体の代表者が各自の思いを語りました。
日本手術看護学会理事長 ミルズしげ子氏は、手術を受ける患者にとっての健康への貢献が、どの国においても重要であるとの信念を述べ、国際的な貢献の意義を強調しました。また、教育的な立場からの支援についても意欲を示しました。
ジャパンハート最高顧問・小児外科医 𠮷岡秀人氏は、患者だけでなく、医療者も幸せになる病院を目指すと語り、日本手術看護学会のサポートを受けながら、現地のスタッフに日本人らしい真面目さや丁寧さを学ぶ機会を持ちたいと考えています。協定によって共に幸せな環境を作り上げることが目標です。
結論
この新たな協定によって、日本の医療界と国際医療の架け橋が築かれ、多くの子どもたちにより良い医療が提供されることが期待されます。これからの活動を通じて、両団体がどのように連携し、どのような成果を上げていくのか、その動向から目が離せません。