吟剣詩舞道大会50周年
2018-11-12 15:00:51

全国から集結した吟剣詩舞道家たちが祝う50周年記念大会の模様

第50回全国吟剣詩舞道大会の魅力



2018年11月10日と11日の二日間、東京の日本武道館にて第50回全国吟剣詩舞道大会が盛大に開催されました。この大会は、日本の伝統芸能である吟剣詩舞を愛する道家たちが集い、詩を詠み、舞う祭典です。吟剣詩舞とは、漢詩や和歌に旋律をつけて表現する「吟詠」と、それに合わせて刀や扇を用いる「剣舞」「詩舞」の総称であり、日本の心を歌う重要な文化的活動です。

50周年にふさわしい特別なプログラム



今年の大会は特に重要で、50周年を迎える節目の年でした。大会の目的は、吟剣詩舞を通じて日本の伝統文化や歴史を理解し、礼儀や節度を伝えること。前日の11月10日には全国吟詠合吟コンクールや、50周年を記念した特別プログラムも実施され、参加者たちの技術の披露が行われました。

11日には、特別ゲストとして和楽器バンドの華風月が登場。鈴華ゆう子(ボーカル・ピアノ)、神永大輔(尺八)、いぶくろ聖志(二十五絃箏)のメンバーが、黒流(和太鼓)や町屋(ギター)らと共演し、観客を魅了しました。特に人気曲「千本桜」や「涙そうそう」を含む6曲が披露されたライブは、剣詩舞とのコラボで会場の盛り上がりを見せました。

華風月の情熱が詰まった演目



華風月のパフォーマンスは、感動的なスタートを切りました。鈴華の美しい歌声が会場を包み込み、その後には入倉昭山氏に振り付けられた「風に揺れる華」の舞いが続き、出席者たちの心に深く響きました。さらに、「千本桜」が始まると、会場全体が手拍子で一体感を持ち、終始盛り上がりを見せました。

徳川慶喜の生涯を描く特別企画



特別企画として実施された「明治150年~最後の将軍・徳川慶喜の生涯~」では、激動の幕末と明治時代を背景に、慶喜の心情を表現する吟詠と舞が行われました。このプログラムは、観客の興味を引きつけ、歴史の一幕を感じさせるものでした。

後半のコラボレーション演目



大会のフィナーレでは、華風月と黒流、町屋、そして吟剣詩舞スーパーチームとのコラボレーションが展開され、観客はそのエネルギーに圧倒されました。「キリキリマイ」から始まり、若手の力強い演目「川中島の戦い」、ラストには「塒(とぐろ)」と続き、見応えのある演舞が繰り広げられました。鈴華は華風月としての演技に加え、師範としてもその実力を見せつけました。

来年度の開催への期待



多田正満大会副会長による閉会挨拶に続き、来年度の大会が両国国技館での開催が発表され、会場から拍手が沸き起こりました。歴史と伝統を感じるこの特別な大会が、これからも多くの人々に愛され続けることを願います。日本の文化を継承する場として、吟剣詩舞道大会の魅力は衰えることなく、次世代へと引き継がれていくことでしょう。

会社情報

会社名
公益財団法人 日本吟剣詩舞振興会
住所
東京都港区虎ノ門3-4-10虎ノ門35森ビル
電話番号

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