廃墟の魅力を深掘りする新刊、登場
2025年4月25日(金)、大洋図書から新たに刊行された書籍『廃墟マニアックス! 廃愛本』は、忘れ去られた風景に宿る美しさを再発見するための一冊です。本書は、偏愛を持つ13人の旅人たちによる寄稿集で、廃墟や廃道、廃ホール、さらには廃旅館といった役目を終えた世界の断片が丁寧に記録されています。
編集者の思い
本書の編集を手掛けたのは、前作『廃墟マニアックス! 廃界本』で多くの読者の心をつかんだ中田薫氏。彼が放つ「廃墟の現在」をリアルに捉える視点は、写真とエッセイを融合することで過去の記憶を未来へと紡ぐという新たな価値を生み出しました。本書は192ページに及び、全ページがオールカラーで彩られています。
日本人の美意識を再認識
作品には、日本人が長年培ってきた美意識、すなわち「侘び」「寂び」「鄙び」といった価値観が反映されています。廃墟の姿は単なる劣化した物体ではなく、過ぎ去った時間が宿る場所です。これらの考え方は、幽玄や無常、もののあわれといった要素を通じて、日本の文化や精神性を再認識させてくれます。
誰に読んでほしいか
本書は、廃墟や遺構に興味を持つ全ての人々に向けて編集されています。忘却されつつある「記憶の風景」に目を向けたい方、美術やデザイン、写真表現で新たなインスピレーションを求める方にもおすすめです。
内容の一部を掘り下げる
本書では「廃墟+ゲーム=心霊エンターテインメント」、「10年後にはなくなる風景」として映画館の現状に焦点を当て、過去の名残を実際に体験するための街角のシネマパラダイスに迫ります。また、時代の役割を終えた道を歩み、先人たちの足跡を実地で感じることができる内容も展開されています。
書籍の詳細
- - 書名:『廃墟マニアックス! 廃愛本』
- - 編者:中田薫
- - 発行・発売:大洋図書
- - 発売日:2025年4月25日(金)
- - 価格:2,200円(税込)
- - 判型:A5型(148×210mm)
- - 仕様:総192頁/右開きタテ組/オールカラー
詳しくは
こちらのリンクから商品ページをご覧ください。廃墟の美しさを再認識する旅に出てみませんか?