知育玩具「BOLTI」の誕生
2023年2月に新たに登場した知育玩具ブランド「BOLTI」。このブランドは、機械工具の卸業を行う小池機工株式会社と障がい福祉・プログラミング事業を手掛ける株式会社ヒューマンリソースが共同で開発しました。特に、発達障がいのある子どもたちに向けたユニークで全く新しい知育玩具です。
共同開発の背景
「BOLTI」のコンセプトは、放課後デイサービスで子どもたちが実際のボルトやナットに熱中している姿に着想を得ています。ヒューマンリソースの東條取締役がこの現象に注目し、小池機工の小池社長に相談したところ、両社は意気投合し、共同開発へと至りました。このプロジェクトは、障がいのある子どもたちが学びながら遊ぶことができ、機械工具への興味を育む素晴らしい機会を提供することを目的としています。
「BOLTI」のユニークな特性
「BOLTI」は、子どもたちに自由な発想を促す知育ブロックです。「本物の質感」を重視し、金属製のボルトやナットを用いて、リアルな触感を楽しめるよう設計されています。その過程で、3Dプリンターやレーザー加工機を活用して、何度も試作を行い、子どもたちが楽しめるモノに仕上げています。
「特にゴールや目標は設けていません。子どもたちが自由に遊びながら、ねじの感覚を確かめたり、思いついたことを試行錯誤で実現するプロセスを楽しむことができます」と東條取締役は説明します。
現在、「BOLTI」は特別支援学校や放課後デイサービスの現場でも使われており、子どもたちのリアルな声を踏まえて品質向上に努めています。
新たな教育の形
これまでの知育玩具は、マニュアルや完成形に頼ることが一般的でした。しかし「BOLTI」は、子どもたちがもっと自由に遊び、試行錯誤を重ねることのできる新しい知育玩具です。このような特性は、現代社会に求められる多様性と直結しており、新たなニーズに応えた製品として非常に期待されています。
このように卸問屋とプログラミング教室が組んで、新しい発想のものづくりに挑むこのプロジェクトに期待が寄せられています。「日常では触れることの少ない機械工具に触れ、興味を持ってもらえたら嬉しいです。そして、この知育玩具を通じて子どもたちがモノづくりに興味を持ち、新潟の製造業界が未来へ向けて発展していくことを願っています」と小池社長は語ります。
詳しい情報や最新の製品情報については、
小池機工の公式サイトをチェックしてください。