ラピュタロボティクスの新たな取り組み
物流の効率化は、企業にとって大きな課題であり、急速に発展するテクノロジーを活用することが求められています。そんな中、物流向けロボティクスソリューションを提供するラピュタロボティクス株式会社は、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」に新たなピッキング方式、「リストスキャン方式」を追加しました。この新技術は、物流現場での課題解決に寄与することを目的としています。
新技術発表の背景
ラピュタロボティクスは2000年から商用化を開始し、これまでに50以上の拠点に500台以上のロボットを販売してきました。しかし、各物流現場が抱える特有のニーズや複雑な状況により、すべての現場に適応できるわけではありませんでした。そこで、新たに開発された「リストスキャン方式」を導入することで、様々な運用条件に柔軟に対応できるようになります。
リストスキャン方式の特長
この新方式では、事前に印刷された帳票類に記載されたバーコードを使用し、ロボットに任意の作業順を割り当てることが可能となります。これにより、荷物と帳票類の突合せ作業を省略できるため、作業の効率が飛躍的に向上します。特に、以下のような現場での運用が期待されています。
1. 専用伝票を使用する現場
2. リレーピッキングなどを行っている現場
この新たな方式を採用することで、ラピュタPA-AMRの導入が容易になり、特定のエリアにだけロボットを配置することも可能になります。これにより、現場に合った最適なピッキングスタイルの導入が見込まれています。
ハイブリッドな運用の可能性
例えば、BtoC向けのピッキング業務では従来の方式が適している場合もあれば、BtoB向けの店舗出荷では新たなリストスキャン方式が有効になることがあります。このように、現場のニーズに合わせて両方の方式を使いこなすハイブリッドな運用ができるのも大きな特長です。
リストスキャン方式のポイント
1.
オーダー処理の柔軟性
ピッキング作業者が作業順を決定できます。印刷された帳票はそのまま活用しながら、ロボットに作業を任せることが可能です。
2.
短縮された導入期間
従来の運用に依存せずに、迅速に導入できるため、開発期間が短縮されます。
3.
リレーピッキングの活用
他のエリアからの作業の引き継ぎも可能で、フレキシブルなオペレーションが実現します。
4.
ハイブリッド運用の柔軟性
倉庫の状況によって、最適な方式を自由に選ぶことができるため、効率的な作業が可能になります。
今後の展望
ラピュタロボティクスは、今後も現場で使えるロボットサービスを提供し、人々の生活を豊かにするための取り組みを加速させていくとしています。この新たなピッキング方式を通じて、物流業界の未来がさらに明るくなることが期待されます。
詳細な製品情報は
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