新潟県弥彦村の小麦で作る絶品うどん販売実習の成功
10月23日、新潟県新潟市にある国際調理製菓専門学校の調理師養成課程1年生の学生たちが、地元の弥彦村の小麦を使用した「冷やしタンタンうどん」の販売実習を実施しました。この活動は、地産地消をテーマにしたもので、地域密着型の学びと学生の実践的なスキルを高める狙いがあります。
本校は毎年、調理師学科の学生に販売実習を行い、料理技術の向上だけでなく、学んだことを地域に還元することも重要視しています。今年も日本料理、西洋料理、中国料理、集団調理の4つのジャンルに分かれて取り組まれました。
作られた「冷やしタンタンうどん」は、弥彦村で収穫した小麦を用いたオリジナルのもので、学生たちは麺の食感やスープとのバランスにこだわり、ローカルな素材を最大限に活かした商品開発を行いました。この実習には、地元の製麺所である(有)太洋軒製麺所が協力しており、彼らの助けを借りて、学生たちは美味しさと見た目にこだわりました。
販売は11時からテイクアウト形式で行われ、驚くべきことに、わずか1時間で180食が完売しました。地域住民や近隣の専門学校の学生たちが多く訪れ、学生たちが心を込めて作った料理を楽しみました。
学生の一人、柴﨑崇徳さんは、「弥彦村で小麦を収穫し、生産者の思いを知ったことが大きな励みになりました。仲間と協力して、心を込めた『冷やしタンタンうどん』を作り上げることができました」と振り返ります。
また、(有)太洋軒製麺所の代表取締役、早川順也氏も、「うどんの食感やスープの味わいに関して学生たちとじっくり取り組みながら、素晴らしい一杯を提供できるよう努めました。今後もより多くの学生たちと協力し、新しい料理を生み出したいと思っています」と述べました。
国際調理製菓専門学校は、調理師免許や製菓衛生師、栄養士など多様な資格が取得できる学校であり、地域に根ざした教育活動を展開しています。彼らの教育の根幹には、「実践教育」「食材教育」「国際教育」「人間性教育」の4つの柱があり、特に販売実習は実践教育の一環として重要視されており、職業に必要なコミュニケーション能力の向上にも寄与しています。
今後も同校では、食の業界のさらなる発展に向けて、地元自治体や企業とのコラボレーションを進めていく意向を示しています。地域を活性化し、若い学生たちが地域に貢献する姿勢は、多くの人々にとって感動を呼ぶものでしょう。地域の食文化を守りながら、次世代の料理人を育成する活動に期待が高まります。