2025-2026年版 ハルメク シニアトレンドの発表
_{ハルメク シニアトレンドが示すシニア世代の新しい生き方}_
「ハルメク」は、50代以上の女性たちに向けた情報を発信し続ける雑誌であり、シニアのインサイトを探求する専門機関、ハルメク 生きかた上手研究所からの最新トレンドを発表しました。2025-2026年におけるシニア世代の新しいライフスタイルを紐解く中で、彼らがどのように自分自身を喜ばせ、お金と時間を使っているのかが明らかになりました。
1. イマ活
シニア層では「イマ活」の意識が高まっています。例えば、豪華なクルーズや上質なランチ、オペラ鑑賞など、贅沢な体験に対する関心が急増。これに合わせて、シニア向けイベントでは高額なプレミアムチケットが飛ぶように売れているとのこと。彼らは「元気なうちに楽しもう」という価値観を重視し、自分を喜ばせるためにお金を使い始めています。
2. ご自愛消費
自分を大切にする「ご自愛消費」がもたらされています。「高くても納得できる質の良いものを購入したい」という意識が広がり、節約志向からの脱却が進んでいます。自分に似合う、一生もののアイテムを選ぶ傾向が見え、睡眠や健康に直結する商品への需要も増加しています。特に、リカバリーウェアなど、自分自身のために投資することが支持されているのです。
3. 戦力シニア
「戦力シニア」という新たな働き方も浮上しています。リゾートワークやスポットワークなど、自由な形で国内外で活動する姿が目立ちます。新たな趣味や地域活動を通じて仕事に取り組むシニアの姿は、以前の「再雇用や副業」の枠を超え、自分の好きを仕事にする生き方へと進化しています。
4. 再点火メイク
美容面でも「再点火メイク」が注目されています。シニア世代が自分の魅力を引き出すためのメイクを重視し、専門の教室やYouTuberの影響で流行しています。自身の個性を活かし、メイクを楽しむ姿勢が今後も広がることが予想されます。
5. ならわし卒業
慣習から解放される「ならわし卒業」の動きが広がっており、年賀状やお中元といった従来のルールを手放すことが進んでいます。これにより、より自己表現ができる関係性の構築への道が開かれています。
トークセッションのレポート
このトレンド発表にあわせて、1983年にアイドルデビューしたいとうまい子さんとYouTubeの“化け子”こと岸順子さんによるトークセッションも行われました。いとうさんは、「自分がやりたいことを楽しんでいる」と語り、シニア世代が今何をするかが重要であると述べました。岸さんもまた、若者とシニアのメイクの境目がなくなりつつあると感じており、「年齢を理由に制限はない」と力を込めてコメントしました。
専門家の見解
ハルメク 生きかた上手研究所の所長、梅津順江は、シニアのニーズを反映した商品開発を行い、時代に最適な未来を予測しています。彼女は、多くのシニアと接する中で、シニア世代の持つ情報や経験が新たな文化の担い手になることを信じています。
シニア世代が時間とお金を得て、今やりたいことに向けて前向きに活動する姿勢は、これからの日本社会において重要な指針となるでしょう。