橋梁・鋼構造の芦野製作所がESGとBCPを強化
株式会社芦野製作所は、大阪市西成区に拠点を構える企業で、橋梁鉄骨や鋼構造物の製造・加工を行っています。近年、企業経営における持続可能性が求められる中、同社はESG(環境、社会、ガバナンス)、BCP(事業継続力強化計画)、ISOといった要素を統合し、取引先の安心感を高めるための新たな取り組みを進めています。
働きやすい環境作りの重要性
同社はまず、従業員が働きやすい環境を整えることから始めました。健康経営を実践し、作業環境の客観的な把握を行うために、熱中症指数計や騒音計を導入しました。これにより、労働環境の改善に向けた取り組みが具体的に進んでいます。また、ハラスメント研修や経営理念発表会を通じ、職場の心理的安全性を確保し、共通の価値観を育むことにも力を入れています。
加えて、ペーパーレス化や再生紙の活用、LED照明の導入など、持続可能な業務運営を推進するためのスマートワークを実現し、業務の無駄を削減しています。
サプライチェーンにおける信頼の確保
次に、取引先との信頼を揺るがないものにするために、同社はGHG排出量(Scope1・2)の見える化や再生可能エネルギーの導入を通じて、環境への対応を強化しています。2022年には前年対比で2%の排出量削減を目指すなど、具体的な数値目標を掲げています。
また、BCPに基づいた事業継続力強化計画を策定し、災害時でも安定した供給体制を維持できるような体制を整えています。さらには、情報セキュリティ対策としてUTMを導入し、リスク管理を強化するための教育制度も整備しています。
地域社会との連携
地域社会とのつながりを大切にした取り組みにも力を注いでいます。小・中・高校向けの工場見学や品質授業を通じて、次世代の育成を支援するとともに、地域社会への貢献も惜しみません。例えば、地元の小学校に掲示板を寄贈し、教育環境を整える活動も行っています。
代表取締役の芦野剛一氏の思い
このような取り組みについて、代表取締役の芦野剛一氏は「私たちの仕事は社会インフラを支える重要な役割を担っています。だからこそ、若手が安心して学び続け、取引先が信頼して任せられる体制を築くことが必要です。地域に誇れる工場であり続けることを約束します」と語っています。
ESGマーク認証とISO取得
また、芦野製作所はESGマークのブロンズ認証を取得しており、環境、社会、ガバナンスの取り組みを評価されています。この認証に基づくデータ改善サイクルを継続的に実施。このように、ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO45001(労働安全衛生)など、多数の国際基準に準拠した認証を取得し、持続的な運営と現場改善に努めています。
会社概要
会社名: 株式会社芦野製作所
所在地: 大阪市西成区南津守5丁目6-46
設立: 1970年11月
事業内容: 橋梁・水門・鋼管・鉄塔などの製造、金属加工事業
資本金: 1,000万円
公式サイト:
芦野製作所
今後も、芦野製作所は地域とともに発展し、未来を見据えた「ものづくり」を続けていくことでしょう。