AIが温度異常を検知
2021-09-17 11:38:02
AIを活用した新型コロナワクチン保管庫の温度異常検知システムが導入
AIによる新型コロナワクチン保管管理の革新
新型コロナウイルスの影響が続く中、正確かつ安全にワクチンを保管する努力が求められています。そして、温度管理はその中でも特に重要な要素です。そんな中、日本連合警備株式会社が株式会社KISと協力し、別府大学において、AIを活用した新型コロナワクチン保管庫の温度異常を自動で検知するシステムを実施しました。このシステムは、日本初の試みとして注目されています。
背景と導入経緯
別府大学では、職域接種用のワクチンを安全に保管するために、職員による温度監視が行われていました。しかし、この方法では深夜の監視が困難であり、温度管理に関する課題が浮上しました。そこで、日本連合警備に依頼し、AIを活用した新しい温度監視システムを提案しました。実際の運用は2021年8月27日から開始され、AIによって温度異常の自動検知が行われています。
システムの成果と特徴
このAIシステムは、既存の温度計をカメラで撮影し、その画像をモバイル回線でサーバーに送信する仕組みで構成されています。このため、特別な設置や運用変更を行うことなく、すぐに導入できます。もし温度異常が検知された場合、日本連合警備の警備員が24時間365日体制で保管場所に駆けつけ、初動対応を行います。万が一、遠隔監視ができない場合でも、警備員による巡回が行われ続けます。
異常検知の仕組み
このシステムは、冷蔵庫内の温度表示を行うデジタル温度計をカメラで撮影します。撮影された画像が、設定された摂氏2度から8度を外れた場合、AIがその異常を検知します。異常検知が行われると、日本連合警備の管制室にメールが自動で送信され、迅速な対応が可能になります。
まとめ
温度管理における新たな試みとして、日本連合警備のAI温度異常検知システムは、ワクチン保管の安全性を高める一助となるでしょう。今後、他の医療機関やワクチン保管施設にもこの技術が広がり、より多くの人々に安心を提供することが期待されます。この技術革新が、急速に進化する医療分野において重要な役割を果たすことを願っています。
会社情報
- 会社名
-
日本連合警備株式会社
- 住所
- 大分県大分市上宗方124-1
- 電話番号
-
097-542-4711