フェムケアの進化を追う
フェムテック及びフェムケアに対する意識が過去数年で大きく変わりつつあり、その波に乗る形で株式会社ハナミスイも新しい市場に挑戦しています。東京都新宿区に所在するハナミスイは、20年以上にわたってフェミニンケア商品を開発してきましたが、これまでの取り組みを社員インタビューを通じて詳しく掘り下げていきます。今回は営業部の金惠振(きむへじん)さんにお話を伺いました。
自己紹介と入社の背景
金惠振さんはハナミスイでのキャリアが今年で9年目。入社のきっかけは自身のルーツが韓国にあることと、2016年当時としては新しい商品である腟洗浄器「インクリア」に強く惹かれたことです。アプリケータータイプの商品を扱うことに対する新たな挑戦が、彼女の入社動機だったとのこと。特に腟洗浄器自体がこの業界では目新しいものであり、働き始めた当初は知識が無く戸惑ったが、その後に新たな可能性を見出すことができたと語ります。
市場の変遷と現在の活動
金さんは入社当初のフェミニンケア市場の状況を明確に覚えています。当時は「フェムテック」という言葉すら一部でしか用いられておらず、展示会で「インクリア」を扱う際に、単なるサンプル配布を行うことが多かったとのこと。多くの方が商品そのものを理解していなかったため、拒否されることが少なくなかったと振り返ります。しかし、最近ではポジティブな反応を得ることができるようになったことを嬉しく思っているそうです。また、コロナの影響で多くの人々が自分の体について考え始め、フェムテックに関する認知度が高まった印象があります。
フェムテック・フェムケアのブームについて
金惠振さんはフェムテックのブームについて、現象的に口にされることが多いことに疑問を持っています。女性特有の問題が注目されること自体は良いことと捉えつつも、以前から存在していたニーズに対して今更どうして特化した商品が注目されているのか理解しがたい部分があると言います。彼女は、消費者が真に必要とする製品を見極められることが大切だと考えています。
ハナミスイの推し商品
ハナミスイが営業部として特に推している商品は「インクリア」で、金さん自身の生理のストレスを軽減してくれたそうです。また、「アウトクリアクレンジングワイプ」や「ケアパウダースプレー」もお気に入りだと話し、特にケアパウダースプレーは湿気が気になる時期に活躍しているとのことです。
女性たちへのメッセージ
最後に、金惠振さんから女性たちへのメッセージとして、自分の体をよく理解し、他人の意見も参考にしつつ自分自身の声を大切にしてほしいと伝えています。自分の体に向き合い、正しい知識を持つことがフェムケア市場のさらなる発展に繋がると力説していました。
今後の展望
ハナミスイは今後もフェミニンケアの情報をより多く発信していくことを目指しており、年明けには展示会参加などの活動を計画しているとのこと。営業部で収集した情報を社内で共有し、さらなる商品開発に繋がるよう努めます。これからも女性たちの特有の悩みに寄り添った商品を提供し続けていく姿勢を示しています。