生前贈与と老後資金
2021-12-22 12:00:02

「生前贈与」に関する親の意識調査を通じて見えた老後資金の不安

「生前贈与」に関する親の意識調査を通じて見えた老後資金の不安



近年、相続に関するルールや税制が改正される中、老後の資金計画や相続税対策について考える必要性が高まっています。特に「生前贈与」は、相続税対策として広く知られている手段ですが、実際にはどれだけ多くの親がその重要性を理解し、活用しようとしているのでしょうか。2021年12月に行われた親の意識調査を通じてその実態を探ります。

調査概要


本調査では、65~75歳の子を持つ親で、まだ生前贈与を行っていない105名を対象に、主に生前贈与と相続税に関する意識を調査しました。調査の結果、73.3%の親が生前贈与が近い将来使えなくなる可能性について知らないと回答し、80%の親が生前贈与を行う予定がないとしています。

生前贈与を行わない理由


生前贈与を実施しない理由では、61.9%が「自分の老後資金の方が心配」と答えており、次いで23.8%が「生前贈与に関する税金が煩わしい」と感じていることがわかりました。このような結果は、老後の生活に対する漠然とした不安を反映しているようです。

相続税の認識不足


興味深いことに、調査対象の58.1%が自身に相続が発生した場合に相続税がかかるかどうかすら確認したことがないと答えています。この中には、44.3%が「根拠はないが、相続税はかからないと考えている」と回答し、無関心や無知が深刻であることが浮き彫りになりました。

スマホ利用の可能性


そんな中、スマホを使って手軽に贈与契約書を作れるサービスについて聞いたところ、約半数の親が興味を示しました。LINEを利用したこのサービスは、専門知識がなくても簡単に利用できるため、相続税対策のハードルを低くする期待が持てます。これは特に、近年デジタル世代に親しむ親たちにとって大きな意味を持つでしょう。

結論


今回の調査を通じて、「老後資金」を最優先に考える親たちが多い一方で、相続に対する知識不足や関心の低さが浮かび上がりました。これからの時代に求められるのは、最低限の相続リテラシーを身につけることであり、特にデジタルツールを活用することがその第一歩となるかもしれません。専門家の助言を得ることも大切ですが、自分自身で情報を収集し、理解を深めることが最も重要です。


  • ---

事務所概要


  • - 事務所名: 篠田修税理士事務所
  • - 所在地: 東京都世田谷区玉川3-9-10-307
  • - 代表者: 公認会計士・税理士篠田修
  • - 業務内容: シンプルな相続・贈与の調査・研究など
  • - URL: スマート相続
  • - E-mail: [email protected]

会社情報

会社名
篠田修税理士事務所
住所
東京都世田谷区玉川3-9-10-307
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。