unerryとDearOneの資本業務提携
株式会社unerry(東京都港区)と株式会社DearOne(同じく東京都港区)が資本業務提携を締結しました。この提携は、両者が行うリテール業界やまちづくり領域に向けた「スマホアプリソリューション事業」と「リテールメディア事業」の拡大を目指しています。
unerryは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営する企業で、120以上のスマートフォンアプリに対して位置情報技術を提供することで、ユーザー体験の改善やメディアアプリの広告サービスの強化に貢献しています。一方で、DearOneは株式会社NTTドコモの子会社として、スマホアプリの開発やリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」を展開し、月間アクティブユーザーは約3,300万人を超える実績を持っています。
スマホアプリソリューション事業
提携の一環として、unerryが提供するBeacon Bank SDKがDearOneの「ModuleApps2.0」において標準メニューとなります。これにより、より多くのスマホアプリが位置情報技術を活用した機能を利用可能になり、ユーザー体験が向上すると期待されています。また、DearOneは企業や自治体向けに、プッシュ配信機能やクーポン機能などを組み込んだ公式アプリを提供しています。これまで共同開発したアプリは累計で1億件以上のダウンロードを達成しています。
リテールメディア事業
リテールメディア分野においても、この提携は重要な意味を持ちます。unerryは広告配信や購買効果の計測サービスを提供しており、DearOneはリテール企業の公式アプリをアドネットワーク化し、広範囲に広告配信が可能なプラットフォームを展開しています。将来のリテールメディア市場は急速に成長すると予測されており、両社はこの成長を共に目指すことで、さらなるビジネスチャンスを拡大する狙いです。
企業の展望
unerryの代表取締役社長CEO、内山英俊氏は「DearOneとの提携によってサービスの幅を広げ、さらなる価値向上を目指す」という見解を示しています。さらに、河野恭久氏(DearOne代表取締役社長)も「顧客に個々に最適化された体験を提供することを期待している」とコメントしています。この提携は、両社の強みを活かした新たなサービスの展開が期待されます。
まとめ
unerryとDearOneの資本業務提携は、新たなマーケティング戦略に向けた一歩です。このパートナーシップを通じて、スマートフォンアプリの機能強化やリテールメディアサービスの普及が進むことで、今後の両社の成長が期待されます。リテール業界におけるデジタル変革が加速する中、この提携は注目に値します。