関西スタートアップ支援への新たな一歩
関西地方のスタートアップの未来を支えるための新しい企画が立ち上がりました。NPO法人生態会は、関西の起業家の活動を促進するために、100名の寄付者を募集する活動を開始しました。この取り組みは、2028年の認定NPO取得を目指しており、寄付者から集まった資金は、関西のスタートアップの情報収集や支援、相談対応、無料イベントの開催などに活用されます。
生態会の役割とビジョン
2018年に設立された生態会は、関西に特有の起業家支援の課題に取り組んでいます。関西で多くのスタートアップが生まれても、資金や顧客を求めて東京に移ってしまう現実がありました。このため、関西に残り、成長していくための環境を整えることが必要だと考えています。また、関西には優れたスタートアップがたくさん存在し、それを支援したい企業や個人がいるにもかかわらず、つながりが欠けていることが多いのです。
生態会は、関西の起業家とこれらの支援者を結びつけるハブとなることを目指しており、スタートアップの成功率を上げるために必要な情報とリソースを提供していきます。
信頼されるNPOを目指して
生態会は、設立10周年を迎える2028年に認定NPOを取得することを目指して活動しています。日本全国には約49,431のNPOが存在しますが、認定NPOはその中のわずか2%である1,297社しかありません。この厳しい審査をクリアするためには、社会からの支持を得て、運営組織や経理を適正に保ち、情報を公開する必要があります。寄付者は控除を受けることができ、NPOとしての信用力も向上します。
活動の具体例
現在までに、生態会は200社以上のスタートアップに取材を行い、毎月さまざまなイベントを開催しています。全国各地から様々な相談に応じることで、関西の起業コミュニティを活発化させてきました。理事長のアレン・マイナーは、シリコンバレーや渋谷で多くの起業支援を経験しており、関西のスタートアップに向けた特有の課題や可能性にも強い関心を持っています。
また、事務局長の西山裕子は「挑戦中や再出発を目指す人々に寄り添う存在でありたい」と語っており、多様な起業家支援が行えるよう努めています。そのためには資金が不可欠であり、特定の企業からの支援を受けず、多くの方からの寄付が重要な鍵となっています。
寄付で関西の未来を育てる
寄付を通じて、関西のスタートアップエコシステムの発展に寄与できることを願っています。寄付者には活動報告書が送付され、希望する方には生態会のホームページでお名前が掲示されるサービスも準備されています。是非共に関西のスタートアップを盛り上げていく一助となっていただければ幸いです。