近代建築の魅力を深く知るイベント「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」
2025年3月19日から6月30日まで、東京・六本木の国立新美術館にて特別展「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」が開催されます。この展覧会は、20世紀の住宅に関する革新と実験を多角的に再考する機会です。展示内容は、衛生、建材、窓のデザイン、キッチン、調度品、メディア、ランドスケープなど、モダン・ハウスを形作る7つの観点を通じて探求されます。特に際立った所は、選りすぐりの14棟の建物を中心に、写真や図面、模型、家具、テキスタイルなどを通じて20世紀の住まいの実験を紹介する点です。
展覧会の魅力とは?
本展は、2007年に開館した国立新美術館の記念展以来、1階と2階の企画展示室を同時に利用した大規模な展示です。2階会場には、近代建築の巨匠ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト「ロー・ハウス」が実寸大で再現され、注目を集めます。この展示は、幅16.4m、奥行16.4mの広大なスペースに原寸大の構造物を立ち上げる世界初の試みで、観客はミースのデザイン理念を体感することができます。
展示の制作にはクラウドファンディングが活用され、多くの支援者の協力で成功を収めました。488名からの寄付により、目標を上回る11,117,672円が集まり、制作への資金として活用されています。これは、モダン建築の実体験を提供するための取り組みでもあります。
魅力的なプログラムが盛りだくさん
また、展示エリアでは、名建築の窓を再現したVR体験も用意されています。この体験では、ミース・ファン・デル・ローエの「トゥーゲントハット邸」や、ル・コルビュジエの「ヴィラ・ル・ラック」の内装の一部をVRで楽しむことができます。参加は無料で、予約も不要なため、気軽に立ち寄ることが可能です。
さらに、名作家具の体感コーナー「リビング・モダニティ today」も展開され、現在も使用されている20世紀の名作家具を直接触れ、感じることができます。参加企業からの協力で、多様な家具が揃い、訪問者がモダン・デザインの魅力に触れる 기회를提供します。
展覧会の詳細
- - 展覧会名: リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
- - 会期: 2025年3月19日(水)〜6月30日(月)
- - 開館時間: 10:00–18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)
- - 観覧料: 一般1,800円、大学生1,000円、高校生500円、中学生以下は無料
2階展覧室は観覧無料
障害者手帳を持参の方は無料(付添の方1名を含む)
- - 会場: 国立新美術館 企画展示室1E / 2E
この展示は、近代建築の本質とその発展を理解し、現代の私たちの生活にも影響を与えた要素をつなげる大事な機会です。ぜひ足を運び、フードやデザインに触れてみてください。