高精細CG制作を実現する新サービス「PBRマテリアルスキャン」登場

建材をデジタルで再現する「PBRマテリアルスキャン」

現代の建築ビジュアライゼーションに欠かせない要素の一つが、素材の質感です。特にCGパース制作においては、リアルな質感が施主の期待を越える提案の鍵となります。そんなニーズに応える新たなサービスが、名古屋を拠点とする株式会社アスタスタから登場しました。2025年7月1日より提供される「PBRマテリアルスキャン」は、実物の建材を高度にスキャンし、リアリティ溢れるテクスチャデータを生成するサービスです。

1. PBRマテリアルスキャンの特長

このサービスでは、実際の建材をユーザーがアスタスタに送付し、高精細なスキャンを行います。その結果が、PBR（物理ベースレンダリング）用の6種類のマップデータとして提供されます。これにより、実物に限りなく近い質感をCGで再現することができ、施主のイメージを正確に伝えることが可能となります。

実物の魅力をデジタル化

- ベースカラー、ノーマル、ディスプレイスメント、メタルネス、ラフネス、アルファの6種類のマップを生成し、凹凸感や反射、透過など実物を忠実に再現。
- リピート可能なシームレスデータも提供され、デザインの幅を広げます。
- 納品形式はJPEG、PNG、Substance(SBSAR/SBS)などから選択可能。

このように、ブランディングや施主提案時においても安心して使用できる素材を提供します。

2. サービスの流れ

本サービスの流れは、以下のステップで進行します。
1. お申し込み (公式ウェブサイトより)
2. ヒアリング・お見積もり（オンライン対応）
3. 建材送付（送料は自己負担）
4. スキャンと確認（仕上がりをオンラインで確認）
5. データ納品（形式は選べます）

このプロセスを通じて、自分の求める質感を確実に手に入れることができます。

3. 開発の背景

「PBRマテリアルスキャン」は、アスタスタが自社のオフィス改装を考えた際に、CGパースの質感の違いに気づいたことが契機で開発されました。一方では平面的で魅力のないパースがあり、もう一方では非常にリアルなパースが存在するものの、実際の素材とは異なっていたため、選定に不安が生じました。この経験から、リアルな素材の再現が設計提案の説得力に直結することを認識し、サービスが立ち上がりました。