祇園で広がる新しい和の体験
2025年8月1日から17日まで、京都・祇園の「西来院」が初の夏季特別公開を迎え、『手紙茶寮 「のこす。」』がオープンしています。この特別な催しでは、和菓子「本蕨 抹茶」を味わいながら、心に寄り添う体験を提供します。手紙を書きながら、日常の喧騒を忘れ、静かな時間を楽しむことができます。
手紙茶寮「のこす。」の特徴
この手紙茶寮のコンセプトは、仏教の「手紙行」と呼ばれる新しい祈りの形に基づいています。手紙を書くこと自体が、“行”として捉えられ、心を整えながら、自分の気持ちを表現する時間を持つことができます。訪れた方々は、手紙を通して大切な人に思いを伝え、祖先との対話を楽しむことができる特別な場所となっています。
西来院の魅力
「西来院」は、鎌倉時代に建仁寺の住職を務めた禅僧、蘭渓道隆が住んでいた歴史ある寺院です。名匠による改装後に訪れる人々に新たな価値を提供することを目的に、手紙茶寮が開催されることになりました。地元の文化の大切さを再認識し、伝統を守り続けるための試みでもあります。
和菓子「本蕨 抹茶」
この特別な茶寮では、和菓子製造販売の老舗、株式会社鶴屋吉信が手掛ける「本蕨 抹茶」をご提供。これは、蕨の根から採取される希少な「本蕨粉」を使用したもので、独特のぷるぷるとした食感が特徴です。この抹茶風味の和菓子は、清水焼の器に盛り付けられ、手紙を書く際のお伴になります。さっぱりとした甘みと豊かな香りが、夏の暑さを和らげることでしょう。
落ち着いた環境での体験
手紙を書くブースでは、時代劇にも使われる小道具を用いた空間が演出され、創作的な気持ちを掻き立てます。また、臈纈染の暖簾がかかる美しい空間で、手紙を書く楽しさを体験することができるのです。これにより、自己表現という新たな体験が生まれます。
売上の寄付と文化の保護
さらに、手紙茶寮『のこす。』の売上の一部は、西来院の文化財保護活動に寄付されます。この取り組みは、持続可能な文化の継承に向けた重要な一歩となります。
開催情報
手紙茶寮「のこす。」の開催は、2025年8月1日から8月17日までの約2週間、10:00から17:00まで。この期間の特別な体験を通じて、心に残る夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。946.
注目のプラン
お品書きの一つに、鶴屋吉信の“本蕨抹茶”と共に体験するプランがあります。特別価格の2,000円(税込)で、手紙一式、本蕨抹茶、冷煎茶、特別展示エリアでの体験が含まれます。
京都でしか味わえない、この夏の特別なひとときをお見逃しなく。