パラ・パワーリフティングの魅力をデザインで伝える新ビジュアル
特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟は、団体の多面的な魅力を伝えるために新たにデザインを一新しました。この新ビジュアルは「創造性とイノベーションの世界デー」での発表を記念し、選手の強さだけでなく、その内面の輝きや競技の深さを伝えることを目指しています。これにより、より多くの人々にパラ・パワーリフティングの魅力を届けることが期待されています。
新たな表現としてのアプローチ
従来、パラ・パワーリフティングは力強さや筋肉のイメージが前面に出てしまうことが課題でした。そこで、インクルーシブの理念に基づき、「互いの得意を持ち寄る」という考えのもと、アートディレクションやコピーライティング、撮影の三つの分野でのコラボレーションが実現しました。今回のビジュアルは、バーベルを背景にしたデザインで、選手たちが自己最高記録を目指す気持ちを強調しています。この新しい試みは、ウェブサイトやさまざまなメディアで展開され、インクルーシブな社会の実現を目指します。
撮影の裏話と選手たちのコメント
ビジュアル撮影には、義足の樋口健太郎選手と車いすユーザの桐生寛子選手が協力しました。樋口選手がメインビジュアルに選ばれたのは、競技性が伝わりやすいスタイルを持っていたからです。樋口選手は撮影中に、練習で挙げたことのない重量にも挑戦し、その結果、日本新記録の195kgを成功させるという快挙を成し遂げました。競技者としての誇りと自信を体現した瞬間が、撮影現場に感動をもたらしました。
桐生選手は、「素晴らしいビジュアルが完成し、とても嬉しいです。パラ・パワーリフティングの魅力が多くの人に伝わることを願っています」と語っています。樋口選手も「カラフルでインパクトの強いビジュアルが感動的でした。この新しいビジュアルが、多くの人にパワーを届けられることを願っています」とコメントしています。
デザインとコピーに込められた想い
デザインの石田沙綾子氏は、「パラパワーの揺るがぬ価値を表現し、文化的でカラフル、そして美しい新たな側面を伝えたい」としています。競技のシンプルさや奥深さを通して、観る人に新しい発見があることを目指しています。
コピーライターの吉村優作氏は、「新ビジュアルには、開かれた競技性が表現されており、誰にでも届くような言葉を選びました。この競技は、力の強さを競うだけでなく、選手の人生がそのまま現れる瞬間がある」と強調しています。
また、新ビジュアルには「身体で生きるすべての人をエンパワーする」というメッセージが込められています。この想いを通じて、選手の活躍が支える人々に希望やインスピレーションを与えることが期待されています。
2025年度強化指定選手の発表
この新ビジュアルの公開に合わせて、2025年度の強化指定選手20名も発表され、5月の合宿より強化活動を開始するとのことです。これにより、より多くの選手が活躍し、パラ・パワーリフティングのさらなる発展が期待されます。
今後ともこの団体の取り組みや選手の成長を引き続き応援し、取材やインタビューなどのご依頼も受付中です。