株式会社ノベルワークス(所在地:大阪府大阪市北区)が、2024年11月5日(火)に新たなAIサービス「REQXIGN AI for kintone」(通称:レクシン)のベータ版を発表しました。このサービスは、kintone開発を効率化することを目的としており、要件定義や設計、kintoneアプリの作成、さらにはカスタマイズ開発に至るまで、幅広くサポートします。
1. REQXIGN AI for kintoneの特徴
「REQXIGN AI for kintone」は、特にkintone開発にフォーカスしたAIサービスです。その機能は、打ち合わせの内容から課題を導き出し、分析、要件整理、アプリ設計、さらには必要なドキュメントをワンクリックで生成します。このプロセスによって、システム開発に長時間かかっていたドキュメント作成の負担を大幅に軽減。たとえば、kintoneアプリの作成だけでなく、プラグインの設定やカスタマイズのためのサンプルコードを生成することも可能です。
2. 利用者募集と無償提供
現在、ベータ版の利用者を募集中で、参加者はサービスを無償で利用できるほか、REQXIGNを活用したkintone開発のコンサルティングも無償で受けられます。これにより、初期の段階から幅広いサポートが受けられるため、開発効率が格段に向上します。
3. デジタル化の急務
現代の日本社会は、デジタル化が遅れている現状や労働人口の減少といった課題に直面しています。IT業界でも、人材不足が深刻であり、企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める必要があります。「REQXIGN AI for kintone」は、こうした課題解決に寄与し、デジタル導入を加速させるための強力なツールとなるでしょう。
4. kintone開発の進化
「REQXIGN AI for kintone」の導入によって、kintoneの特有のルールや特性を理解したAIが、ユーザーの要望に対して最適な実装方法を提案。場合によっては、最適なkintoneプラグインを比較表で示し、カスタマイズの方法まで提示します。また、上流工程からドキュメントの生成を支援することで、開発の効率を大きく引き上げます。
5. ターゲットユーザーとシーン
このサービスは、kintone開発を行うSIer(システムインテグレーター)を念頭に置いています。ドキュメント作成を効率化することで、SIerは本質的な業務改善に集中できる時間を確保できるようになります。また、エンジニア未経験のコンサルタントや営業職の方でも、技術的なサポートが得られるため、システム開発やコンサルティングが行いやすくなります。
6. サイボウズ株式会社からの支持
「REQXIGN AI for kintone」は、株式会社ノベルワークスに強い期待を寄せるサイボウズ株式会社からもエンドースメントを受けています。サイボウズはノベルワークスの豊富な導入実績を踏まえ、今回のサービス展開が業務改善の新たな転機となることを期待しています。
7. 今後の取り組み
ノベルワークスは、IT経験がない方でもDX人材として活躍できるよう、REQXIGN AIを活用した研修プログラムを企画していく予定です。さらに、AIの精度向上にも注力し、ユーザー自身がDXに取り組むための市民開発を促進し、日本社会のデジタル化を推進していく考えです。
8. kintoneの可能性
最後に、kintone自体は東証プライム上場企業に導入されている、37,000社以上のユーザーを誇るノーコード・ローコードツールです。これは自社業務に合わせたアプリを誰でも簡単に作れるという強力な利点を持っています。このような背景を受けて、REQXIGN AIはkintone利用をさらに広め、業務の継続的改善をサポートする役割を担います。
ノベルワークスでは、AIとテクノロジーを通じて人々の未来をより良くすることを目指し、個々のDX課題に真摯に向き合い続けます。