2023年9月27日、話題の舞台作品NTLive『プライマ・フェイシィ』が公開され、その初日にトークイベントが実施されます。本作は、英国のナショナル・シアターが手がけた社会問題を扱った感動の演劇であり、その影響力は全世界で50万人以上の観客を惹きつけました。今回、日本での公開は、ファンからの強いリクエストによるものです。
『プライマ・フェイシィ』は、法律の専門知識を駆使し、有能な弁護士としてキャリアを築いてきた主人公テッサが、自らの性的被害を契機に法律制度に否応なく直面する物語です。彼女は、男社会の圧力に歯向かい、苦悩しながらも真実を追求する姿が描かれています。主演を務めるのは、トニー賞及びローレンス・オリヴィエ賞を受賞したジョディ・カマーで、彼女の演技は観客から高い評価を得ています。
この作品の核心には、性暴力という社会的問題が存在します。たとえ証拠が揃っていても、真実がしばしば見えない世界。劇中でテッサが直面する様々なジレンマと苦悩は、多くの人々の心を揺さぶります。
公開初日となる9月27日には、TOHOシネマズ 日本橋にて、上映後にトークイベントが開かれます。登壇者は、ライターの小川たまかさんと本作の字幕翻訳を手掛けた柏木しょうこさんです。このトークイベントでは、登壇者が作品に込められたメッセージや、現在の日本の社会状況にも絡めた深い議論が展開される予定です。
イベントの詳細は以下の通りです:
- - 日時:9月27日(金) 17:30からの上映後
- - 場所:TOHOシネマズ 日本橋(最寄駅:三越前駅)
- - 登壇者:小川たまか(ライター)、柏木しょうこ(映像翻訳者)
- - 予約開始日:上映日2日前より、TOHOシネマズ 日本橋の公式ホームページにてチケットが販売されます。
また、弁護士の太田啓子さんからも本作に関するコメントが寄せられました。「裁判で不利な客観的事情が揃っていて、それでもなお、これが性暴力であるということを観客に理解させる演劇です。」という言葉からは、この作品が持つ説得力の強さが伝わってきます。
『プライマ・フェイシィ』は、男女の不平等な社会構造や法律の盲点を浮き彫りにし、見る者に深い考えを促す力があります。映画と演劇の新しい体験を届けるNTLiveの魅力とともに、この劇場公開をぜひお見逃しなく。
なお、上映は日本国内のTOHOシネマズ日本橋と大阪ステーションシティシネマにて行われ、入場料金は一般3000円、学生2500円(学生証要提示)、障害者2500円です。公式HPもご覧いただき、ぜひチェックしてください。これは、ただの観劇ではなく、観る者に新たな視点を与える貴重な機会です。