ECリユース市場の革新
2022-07-07 11:00:21
Free Standardが新たなECリユース市場を開拓、5.4億円調達を実施
Free Standardが目指すECリユース市場
Free Standardは、流通業界に新たな風を吹き込む「Retailor(リテーラー)」というサービスを開始しました。このサービスは、メーカーやブランドが自社のECサイト上でリユース機能を導入できるという特徴を持っています。結果として、ブランドは二次流通市場を通じて新たな収益源を得ることが可能となります。これにより、従来のビジネスモデルに新たな価値を付加し、サステナブルな市場を形成します。
Retailorの特徴
1. ブランド収益の最大化
リテーラーは、自社ECサイトにお試し・リユース機能を組込むことで、ブランドが直接リユース市場での収益を得る仕組みを提供します。これにより、消費者は新品だけでなく、リユース製品の選択肢も得られます。お試し機能を利用することで、消費者は購買前に商品の使い心地を確認でき、結果として購入につながる可能性が高まります。
2. 顧客データの活用
リテーラーが収集するデータは、ブランドにとって貴重な情報です。消費者の購買行動や嗜好が蓄積されることにより、ブランドは顧客層をより深く理解し、マーケティング戦略を練る基盤とすることができます。これによって、ブランドと消費者の関係がより密接になることでしょう。
3. 循環型経済の促進
リユース機能の導入は、地球環境への負荷を軽減する手段ともなります。現在、アパレル業界では大量廃棄が問題視されていますが、リテーラーを利用することで、循環型のビジネスモデルへと移行が促進されます。これにより、環境意識の高い消費者にもアピールできます。
お試し機能とリユース機能の詳細
リテーラーには、「お試し」と「リユース」という二つの機能があります。「お試し機能」により、消費者は購入前に商品を試すことができ、さまざまな不安を軽減します。リテーラーは、企業のバックエンド業務をサポートし、運営側での負担を軽減すると同時に、顧客データを自社で管理できる仕組みを提供します。
一方、「リユース機能」では、ブランド独自のリユースサイトを構築できます。これは、商品収集や真贋確認、商品メンテナンスなどのプロセスをサポートするものです。生産者は、消費者が購入した商品を回収し、次の消費者にリユースすることで、廃棄物を減らし、サステナブルな消費を実現することができます。
資金調達の背景
Free Standardは、プレシリーズAラウンドにおいて、ANRI、千葉道場、グローバル・ブレイン、ヤマトH Dなどから総額5.4億円を調達しました。この資金は、リテーラーのシステム開発や新たな人材採用、組織体制の構築に充てられる予定です。これにより、サービスの質を向上させ、さらなる成長を目指しています。
会社概要
Free Standard株式会社は、2020年に設立された企業で、東京都世田谷区に本社を置いています。代表取締役の張本貴雄氏が率いています。公式ウェブサイトではサービス内容や最新情報が提供されており、今後の展開が期待されています。
自社のECサイトに「お試し」・「リユース」機能を手軽に導入できるリテーラーは、消費者にもブランドにも新たな価値をもたらし、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
Free Standard株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区桜丘町1-2渋谷サクラステージ セントラルビル 14階
- 電話番号
-
03-6455-0768