大和総研とNECが構築した新証券基幹系システム
株式会社大和総研が、日本電気株式会社(NEC)との協力により、金融機関向けの新たな証券基幹系システムを構築しました。この新しいシステムは、大和証券で利用されることが決定しており、バッキングオフィス業務の効率化が期待されています。
システムの特徴
新システムの特筆すべき点は、その接続性と可搬性です。まず、様々な金融機関のサービスに対応できるよう、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)が提供されており、これにより機能の部品化が実現されています。これにより、市場のニーズに迅速に対応することが可能になります。
1. APIによる多様なサービスとの接続
新システムでは、各機能が明確に定義されており、これにより多様なサービスからの接続が容易になります。APIが提供されることで、異なるシステム同士のデータ連携がスムーズになり、ビジネスニーズへの柔軟な対応が可能です。
2. コンテナ技術による高い可搬性
システムは、稼働環境を選ばないコンテナ技術を採用しています。これにより、リソースの柔軟な配分と管理が実現され、ハイブリッドクラウドの活用が可能になります。大和証券に合わせて選ばれた稼働環境は、Red Hat OpenShiftであり、これにより高い業務継続性が実現されています。また、このコンテナ技術は他のクラウドサービス環境でも利用可能です。
大和総研の意義と今後の展望
大和総研は、長年の証券業務システムの知見を生かし、新システムのさらなる発展を目指しています。今回のプロジェクトを通じて得られたノウハウを活用し、証券基幹系システムのプラットフォーム構築に向けた取り組みを加速させる方針です。
NECも主要パートナーとして引き続き関与しており、今回のプロジェクトから得た知見を基に、顧客の生産性向上や新たな価値創造に貢献していく予定です。
まとめ
大和証研とNECの協力による新しい証券基幹系システムの構築は、金融機関にとって革新的な状況をもたらす可能性があります。このシステムは、活動が活発な金融業界において、速度や効率性を向上させるだけでなく、さらなるサービスの展開にも寄与するでしょう。今後の進展に引き続き注目したいところです。