AIで建設データを改善
2024-12-19 15:32:19

SBテクノロジーとJR西日本、AIを活用した建設データの改善に取り組む

SBテクノロジーとJR西日本が実施した生成AIの実証実験



SBテクノロジー株式会社(以下SBT)と西日本旅客鉄道株式会社(以下JR西日本)が協力し、鉄道建設業務で蓄積された膨大なドキュメントを活用した生成AIの実証実験が行われました。本実証実験は、JR西日本の建設部門が保有する約60,000のドキュメントを対象に、RAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)技術を用いて回答精度の検証を目的としています。特に、若年層技術者の技術力向上に寄与することを期待されています。

生成AIの導入背景



JR西日本では、デジタル戦略の一環として、顧客体験、鉄道システム、従業員体験の3つの要素を再構築する方針を掲げています。この戦略の中で、鉄道建設プロジェクトを担当する大阪工事事務所では、技術ノウハウの継承が急務となっています。特に、熟練技術者の退職が相次ぎ、若手技術者に必要な情報や経験を効率的に引き継ぐための新しい方法が求められています。

このような背景から、膨大な資料から必要な情報を迅速に検索できる技術の導入が不可欠とされていました。そこで、SBTが持つ生成AIのリソースとノウハウが活用されることになりました。

実証実験の内容と結果



実証実験は2023年12月から2024年3月までの期間に行われ、Microsoft Azureのクラウド基盤を用いて生成AI検証システムが構築されました。個人情報の削除やセキュリティ対策が考慮されたこのシステムでは、入力したプロンプトに応じて関連する情報を基にした回答が生成されます。

検証の結果、業務規程や過去の事故情報、施工計画書など、様々なドキュメントに対して適切に情報が分類され、各分類に基づいた回答の生成が可能であることが確認されました。表記揺れや意味の差異を解消するために、RAG技術が大いに役立ちました。

今後の展望



JR西日本のイノベーション本部担当者は、今回の取り組みが鉄道業界を越え、多くの工事関係者にとっての有用な情報源となることを期待しています。今後も両社は連携を深め、得られた知見を活かしつつ、様々な業務課題の解決に向けた支援を継続的に行っていく方針です。

このような取り組みは、デジタル時代の鉄道業界における重要な一歩といえるでしょう。今後の進展が楽しみです。


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会社情報

会社名
SBテクノロジー株式会社
住所
東京都新宿区新宿六丁目27番30号新宿イーストサイドスクエア17階
電話番号

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