檜原村、初のアートプロジェクト「ひのはらアートプロジェクトβ」
多摩地域、檜原村にて初めてのアートプロジェクトが始まります。この新たな試み「ひのはらアートプロジェクトβ」は、都市生活から一歩離れ、自然の中で現代アートが展開されることを目指しています。
プロジェクトの目指すもの
本プロジェクトのテーマは「芸術と自然と東京」です。古民家や廃工場といった独特の会場を利用し、山や島から得たアートを通じて、自然と人間との関係の新たな可能性を探ります。檜原村自体が持つ自然の豊かさを感じさせる展示が、多くの訪問者を迎え入れることでしょう。
「人新生」とも言われる現代社会では、手触りや独自性が重視されています。都市生活の喧騒から離れ、自然の中で新たなアートが生まれる様子を見つめることは、現代の私たちに必要な視点を提供してくれるでしょう。
会場と展示作品
- - 「ひざと古民家」会場:90年の歴史を持つ古民家、自然と共に生活してきた豊かな文化を感じる空間。
- - 「旧ガラス工場」仮設会場:廃工場の独特の雰囲気が、新たなアート作品を際立たせます。
この会場では、五人の作家の作品が展示されます。
作品紹介
1.
菅谷杏樹 - 「霧を縫う-Sew the haze」
この作品は、檜原村でかつて盛んに行われていた養蚕をテーマに、失われた生活を祖母の記憶を通じて探ります。
2.
副島しのぶ - 「鬼とやなり」
妖怪の伝承と現代の孤独を結びつけ、影と光で描かれる映像作品です。
3.
小城開人 - 「サステナブルアンサステナブルコミックス」
森に置かれたオブジェを用いた、漫画の出版物の在り方を考察する作品。
4.
池城安武 - 「ヒージャーを檜原村に連れてきた」
八重山のヤギを通じて、東京と自然の新しい関係を探ります。
5.
Ao. - 「TOKYO KIKORI BROTHERS」
東京都内の木材を使用したアート作品が展示されており、サステナブルなプロジェクトの一環となっています。
イベントの詳細
- - 会期:2021年12月18日(土)~12月29日(水)
- - 開場時間:11:00~17:00
- - 入場料:500円(中学生以下無料)
- - 会場アクセス:JR五日市線「武蔵五日市」駅よりバス利用。
檜原村の自然との調和を尊重しながら、都市と地域をつなぐ新たな試みとして、多くの方に訪れていただきたいアートイベントです。地域を超えた多様なアート作品に、ぜひ触れてみてください。