山口県田布施町で子育て支援デジタル化が始まる
山口県熊毛郡田布施町では、母子モ株式会社の『子育てDX』が導入され、今後の子育て支援サービスが一新されることになりました。特に注目されているのは、「伴走型相談支援サービス」と「オンライン予約サービス」の導入で、これにより子育て世帯がより便利にサービスを利用できるようになります。この新たな取り組みは、7月1日から始まる予定です。
デジタル化の背景
田布施町は、「子どもの笑顔と元気を地域のみんなが支える」という基本理念のもと、妊娠期から子育て期まで、切れ目のない支援体制を築いてきました。2020年には母子手帳アプリ「母子モ」を導入し、地域の子育て情報やアドバイスをアプリで提供。これにより、妊産婦と子どもの健康データの管理も効率化されてきました。
今回の追加機能としての『子育てDX』の導入は、保護者が様々な手続きをアプリ上で簡単に行えるようにすることで、安心して子育てができる環境を整えることを目的としています。
新サービスの内容
新たに導入される「伴走型相談支援サービス」と「オンライン予約サービス」では、利用者は以下の手続きをアプリから簡単に行うことができます:
- - 妊娠後期アンケートの提出
- - 妊娠後期面談の予約
- - 母子手帳交付時の来庁予約
- - 離乳食教室などのイベント予約
これにより、保護者は24時間いつでも、どこからでも予約ができるようになり、待ち時間や混雑を避けることができます。また、自治体の職員も事前に利用者の情報を把握できるため、より質の高い面談を実現することが可能になります。
利利便性向上の取り組み
田布施町のデジタル化により、手続きの利便性が向上するだけでなく、職員の業務効率化も図ることができます。これまで電話予約に伴う負担を軽減することで、妊孕期の面談実施率を向上させることも狙っています。また、今後はさらに簡素な手続きの導入や、個別対応の強化を図ることによって、子育て世帯の不安を軽減することが期待されています。
2030年に向けたプロジェクト
母子モ株式会社は、2030年までに妊娠から子育て期の手続きに関して必要な情報を幅広く提供し、保護者や自治体、医療機関の手間を削減することをビジョンとして掲げています。子育てに関するデジタル化を進め、安心で便利な育児環境を地域と共に創り上げることを目指しています。
アプリの利用とサービス内容
田布施町のサービスとして提供される母子手帳アプリ『母子モ』は、妊産婦及び子どもの健康データの記録・管理に加え、予防接種のスケジュール管理、育児に関するアドバイスなど、さまざまな機能を備えています。また、祖父母など家族との情報共有機能もあり、育児に役立つ多彩なサポートを提供します。
このように、田布施町は先進的な子育て支援のデジタル化を進め、子育て世帯が安心して暮らせる環境の整備を行っています。この取り組みは全国の自治体にとっても、子育て支援を進めるための大いなる参考になるでしょう。