電動アシスト自転車管理の新時代到来!
近年、都市部を中心に電動アシスト自転車の需要が急増しています。それに伴い、レンタルサービスを提供する業者は、車両の管理や盗難防止策、点検など多くの課題を抱えています。これらの課題を解決するために、TTS株式会社とサイクループ株式会社は協業し、GPS端末「TTA-01A」を用いた実証実験を行いました。
実証実験の目的
本実証実験では、TTS株式会社が提供するGPS端末を電動アシスト自転車に取り付け、車両管理の効率化と安全性の向上を図ることが目的です。特に、長期間にわたる安定的な運用を実現するために、専用開発された取り付け用ハーネスを使用して、リアルタイムで走行データを取得します。これにより、盗難対策や保守管理のデジタルトランスフォーメーション(DX化)が進むことが期待されています。
本実証は、技術検証を目的としており、現在のレンタル車両にはGPS端末を設置していません。(2025年7月現在)
実証の背景
都市部では、電動アシスト自転車のレンタルサービスが普及していますが、車両の多くを管理する業者は稼働状況の把握や盗難対策、点検作業など多岐にわたる問題に直面しています。これを踏まえ、リアルタイムの位置情報を取得し、安定した運用を実現するためのGPS端末の導入が必要とされました。
実証のポイント
実証実験では、以下の観点からGPS端末「TTA-01A」の性能と実用性について検証を行いました。
- - 取り付け用ハーネスによる安定的な設置:短時間での取り付けが可能となり、安定した動作が保障されます。
- - リアルタイムの走行ルート可視化:専用ソフトを使用し、走行状況をリアルタイムで把握可能です。
- - 耐候性・耐振動性の考慮:雨天時や振動下でも正常に動作するかを検証しました。
専用ハーネスの開発
TTS株式会社のエンジニアは、電動アシスト自転車に最適化された取り付け用ハーネスを短期間で独自に開発しました。このハーネスにより、GPS端末への安定した給電が実現し、定期的な充電なしで運用できる構造が整いました。
成果の概要
実証実験の結果、GPS端末は走行中も駐停車中も正常に動作し、リアルタイムで位置情報を取得する能力が確認されました。主な成果として以下が挙げられます。
- - 安定した給電により端末が常時稼働
- - 正確な走行ルートのクラウド上での可視化
- - 取得データを元にした盗難対策の強化と保守整備の最適化
- - 取り付け工数の削減と安全性の向上
この実証により、現場の課題解決のために実用性の高い成果が得られました。
担当者のコメント
サイクループ株式会社のご担当者は、TTS株式会社が専用ハーネスを短期間で製作してくれたことに感謝。これにより、車両管理がリアルタイムで行えるようになり、運用面での安心感が格段に向上したと述べています。TTS株式会社の担当エンジニアも、限られたスペースを考慮した設計に挑戦し、得られた知見は今後の新しいソリューションに役立つと期待しています。
今後の展望
この実証実験を経て、サイクループ株式会社は整備スケジュールの最適化や盗難防止通知、新たな付加価値サービスの展開を検討しています。また、TTS株式会社はリアルタイムでの位置管理により業務全体の効率化を進め、車両管理のDX化を目指します。
両社は協力し、多様なモビリティニーズに応えつつ、迅速で柔軟な製品開発と技術支援を進めていく方針です。
製品概要
- - 製品名: TTA-01A
- - 重量: 24g
- - サイズ: 49mm(H) × 20mm(W) × 9.2mm(D)
- - 防水防塵性能: IP44対応
- - 動作温度範囲: -20℃〜+70℃
- - 製品詳細: TTA-01A 詳細
会社情報
- - 社名: TTS株式会社
- - 公式サイト: TTS株式会社
- - 所在地: 〒110-0006 東京都台東区秋葉原1-1 10階
- - 事業内容: GPS機器の開発・販売、位置情報ソリューションの提供
- - お問い合わせ: [email protected] / TEL: 03-3518-5910
この取り組みは国内の電動アシスト自転車エコシステムを活性化させる可能性を持っています。今後の成果に期待が寄せられています。