ヨーグルトで健康促進
2025-09-29 10:45:37

ヨーグルトの摂取増加で糖尿病予防と医療費削減の試算結果

ヨーグルトの摂取増加がもたらす健康効果



国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と株式会社明治が共同で行った研究によると、ヨーグルトの適量摂取が2型糖尿病の発症を抑制し、関連する医療費を削減する可能性があることがシミュレーションで示されました。本研究は既に国際学術誌「Nutrients」に掲載されています。この取り組みは、さまざまな企業と協力して健康的な食環境の構築を目指す「食環境プロジェクト」の一環として行われました。

研究の目的と背景



日本では、糖尿病患者およびその予備群が約2,000万人と推測されています。この病気は心筋梗塞や脳卒中、さらには認知症のリスクを高める要因となっており、医療費の増大にも繋がっています。そのため、糖尿病の発症を抑制するための対策が急務です。特に、2型糖尿病は生活習慣が大きく影響するため、健康的な食生活が重要視されています。

ヨーグルトと2型糖尿病



最近の研究では、ヨーグルトの摂取が糖尿病の発症を減少させる効果が報告されています。本研究でも、40~79歳の日本人データを用いて、ヨーグルトの摂取量を増やすことがもたらす医療経済効果についての試算が行われました。

シミュレーション結果の概要



研究によると、1日160gのヨーグルトを摂取することで、10年間で2型糖尿病の発症が16.1%減少し、糖尿病関連の医療費が約1,440億円削減できる可能性があります。また、1日80gの摂取でも5.9%の減少が見込まれ、医療費は約520億円の削減が期待されます。

食事バランスガイドとの比較



日本における食事バランスガイドでは、1日に「2つ分」の牛乳・乳製品の摂取が推奨されています。これに対し、令和元年の国民健康・栄養調査の結果、40~79歳の人々の発酵乳や乳酸菌飲料の平均摂取量は、24.5gから51.4gと不足していることがわかりました。理想的なヨーグルトの摂取量に到達するには、160gの摂取が必要です。

健康的な食習慣の一環としてのヨーグルト



研究結果から、ヨーグルトを日常的に取り入れることが健康促進に寄与することが示されています。ただし、過剰摂取には注意が必要で、バランスの取れた食生活の一部としての位置付けが重要です。

結論



この研究は、食事による健康効果を実証するものであり、特にヨーグルトがもたらすポジティブな影響に注目が集まっています。私たちの生活の中で、ヨーグルトを上手に取り入れることで、糖尿病の予防や医療費の削減に繋がる可能性があります。今後、自らの健康を守るためにも、食品選びにおいて意識を高めることが重要です。


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会社情報

会社名
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
住所
大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目6番8号大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目6番8号
電話番号
072-641-9832

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