地域医療の重要性を訴える相原病院の新理事就任に注目

相原智彦氏の新たな挑戦

2024年7月10日、日本乳癌学会の理事選挙において、医療法人啓明会相原病院（大阪府箕面市）の理事長であり、ブレストセンター長でもある相原智彦氏が、新たな理事に選出されました。これは、32年の学会史上、民間病院から選ばれた俸代としては3人目という快挙です。相原氏は、13名が立候補した中で、得票数第2位での選出を果たしました。

なぜ相原氏が理事に選ばれたのか

乳がん患者の約40%は地域のクリニックや病院で治療を受けているため、病院とクリニックの連携、さらに地域医療の充実が不可欠とされています。当選後、相原氏は「そのためには民間医療機関の代表が理事として参加することが重要」と語り、地域目線での医療の質の向上を目指す考えを示しました。

相原氏は、これまでにも診療ガイドラインの整備に関与し、多くの臨床研究を継続してきた実績があります。これらの活動が評価され、今回の選出につながったと考えられています。

今後の目標

乳がん治療は日々進化していますが、それを地域医療にどう結びつけるかが課題となっています。相原氏は今後、理事としての活動を通じて、地域の医療水準を向上させ、患者さんに喜ばれる医療の提供を目指していくと述べました。

相原病院では、ブレストセンターを通じた乳がん治療に力を入れており、患者一人一人に寄り添った医療を提供しています。今後も相原氏の取り組みに注目が集まります。