AgoraがAPAC地域における市場リーダーシップを確立
2024年8月29日、ジャカルタにて、Agora, Inc.(NASDAQ: API)はリアルタイムコミュニケーション(RTC)市場において、アジア太平洋地域で最大の市場シェアを獲得したことを発表しました。同社は、開発者に対してリアルタイム音声、ビデオ、インタラクティブなストリーミング、チャット、AI機能を簡単に統合できる柔軟かつ強力なAPIを提供しています。2024年3月時点では、Agoraは1,700社以上の顧客にサービスを展開し、前年から14%の成長を示しています。リアルタイムエンゲージメントプラットフォームは、月間60億分以上の音声およびビデオのやり取りを支え、収益は前年同期比で4.6%増の1,580万米ドルに達しました。
APAC市場における成長背景
同社は、この何年間かAPAC市場において重要な役割を果たしてきました。この地域のビデオストリーミング市場は2023年以降、年平均成長率(CAGR)22.5%での成長が見込まれており、2030年までに1,128.9億米ドルに達するとされています。この成長は、インドネシアやマレーシアといった国々でのモバイルストリーミングの普及によって後押しされており、特にこれらの国ではユーザーの69%から86%がスマートフォンを用いてストリーミングサービスを利用しています。これらの動向は、リアルタイム音声およびビデオエンゲージメントの大きな潜在力を示しています。
Agoraは、リアルタイムエンゲージメントAPIを駆使することで、マーケターが高品質なビデオや音声体験を自社のプラットフォームに組み込むサポートを行っています。これにより、よりスムーズでインタラクティブなコンテンツ配信を実現し、APACの市場トレンドに柔軟に対応しています。市場参入から10年以内に、Agoraは1対1ビデオアプリにおいて60%の浸透率を記録し、東南アジアのデーティングアプリの45%、APAC地域全体の音声チャットルームの65%を支援しています。さらに、トップのライブストリーミングアプリでも40%のシェアを誇り、これはサードパーティのRTCプロバイダーの中でも最高の数値です。
強力な連携と実績
Agoraは、Tevi(ベトナム)、KUMU(フィリピン)、Fastwork.co(タイ)、Everywhere.id(インドネシア)、Soma(韓国)、Parallel(日本)、Ellie Baby Monitor(マレーシア)など、多くの著名企業と提携を進めており、成功を収めています。たとえば、FastworkではAgora.ioを活用したリアルタイム通話を導入し、チャットから支払いへのコンバージョンが2倍に増加し、フリーランサーと雇用者のつながりが強化されました。また、Everywhere.idではライブストリーミングソリューションを採用後、平均71%のインタラクションの増加が見られ、月間エンゲージメントが最大1,300万分に達しています。
今後の展望
AgoraのAPAC営業チームのディレクターであるEffie Fang氏は、同社のリアルタイムエンゲージメントソリューションが、さまざまな分野でイノベーションをもたらす力を持っていると述べています。特に、ソーシャル、教育、テレヘルス、ライブショッピング、メディア、ゲームなどの領域で無限の可能性があります。また、Agoraは、AI技術を含む先進的なマルチモーダルソリューションを開発し、シームレスな体験を提供することを目指しています。
Agoraは、リアルタイムエンゲージメントプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)のリーダーとして、企業がグローバルなニーズに応えるための支援を行い、引き続き成長を促進していく考えです。