田中達也展「みたてのくみたて」に迫る
2025年の秋、京都高島屋で新たなアートの波が訪れます。田中達也の展覧会「みたてのくみたてMINIATURE LIFE・MITATE MIND」が9月12日から10月6日まで開催され、訪れる人々は彼の独自の視点で構築されたミニチュアの世界を体験できます。京都高島屋の7階グランドホールにて、作品は約160点が展示される予定で、見る人の想像力を刺激します。
田中達也は、日常にある物を新たな観点から捉え、異なるものに見立てる「MINIATURE CALENDAR」を2011年から発表し続けている人気ミニチュア写真家です。彼の作品は、ユニークな発想とウィットに富んだタイトルが特徴で、例えば「丸眼鏡を自転車に」「ソフトクリームをウェディングドレスに」といった具合に、日常の小さな物体に新たな意味を与えています。
本展覧会では、田中の「見立て」の発想を7つのゾーンに分かれて展示。各ゾーンは「HOME」「FORM」「COLOR」「SCALE」「MOTION」「LIFE」「WORLD」と名付けられ、日常の風景や形、色、大きさ、動き、生命、世界の共通性をテーマにした作品が並びます。特に訪れる人がその場で写真を撮れるように工夫されたフォトスポットも用意されているため、自分もミニチュアの一部になった気持ちを味わえるでしょう。
さらに、絵本の「おすしがふくをかいにきた」のキャラクター作品も展示され、来場者はその魅力を堪能できます。この展覧会はすでに韓国のソウルと日本橋高島屋で多くの来場者を魅了したことがあり、再び多くの人々が集まることが期待されています。特に全ての作品が撮影可能なのは、田中達也ならではの心遣いと言えるでしょう(撮影可能な作品は注意事項に従って確認してください)。
展示内容
身の回りの物を使い、日常生活に根ざした視点で制作された作品が展示されます。「今日も1日ガムばろう」と名付けられたフォトスポットも見逃せません。
シンプルな形から新しいアイデアを生み出す田中の作品は、形の多様性を楽しむことができます。
色からインスピレーションを受けた作品が並び、色の持つ意味や感情を感じ取れます。
大きさを変えることで視覚的な印象がどのように変わるのかを体感できる展示です。
変化や動きに着目した作品が、動的な美しさを表現します。
寿司を人間に見立てたユーモラスな作品もあり、観る者の心を掴みます。
世界共通の状況を捉えた作品が並び、田中がこれまで追求してきたテーマが表現されています。
アクセスと料金
会場へのアクセスは、阪急京都線京都河原町駅から直結しており、京阪祇園四条駅からも徒歩5分と便利です。バス利用の場合、京都駅から四条河原町までのアクセスも良好です。
入場料金は、一般1200円、大学生・高校生1000円、中学生以下は無料。前売券では一般1000円、大学生・高校生は800円と、お得に楽しめるチャンスもあります。
この機会に、田中達也のユニークなミニチュアワールドをぜひ体感しに来てください。会場の混雑状況により入場制限が行われることも予想されますので、事前に情報を確認してから訪問することをおすすめします。