2024年から2025年のEV充電スタンドの増加状況を分析する

日本全国のEV充電スタンド数が急増しています。「GoGoEV」によると、2024年4月から2025年3月の一年間に約4,500拠点の新たな充電スタンドが設置されました。この設置ペースは非常に速く、2023年度の約2.6倍に達しています。この背景には、ユーザーニーズへの対応や、補助金制度の活用が大きく影響しています。

充電スタンドの総数は2025年1月には25,000拠点を超え、2025年4月にはさらに増加する見通しです。政府は2030年までに30万口の充電器設置を目指しており、このペースでいけば、目標達成も視野に入ることでしょう。月ごとの増減を見てみると、特に2024年11月から2025年1月にかけて新規設置が急増したことがわかります。この期間には、1か月で1,000拠点を超える増加がありました。

さらに、充電器の設置に関する補助金制度も影響を与えています。例えば、「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」が設けられ、これを利用した充電スタンドの設置が進んでいます。このため、充電スタンドが増えるとともに、その利用も増加しているのです。

各種充電器の増加状況についても、急速充電器（CHAdeMO）では約2,100口の増加があり、特に日産ディーラーやコンビニでの設置が進んでいます。普通充電器（200V）においては、約8,700口増加し、宿泊施設やトヨタディーラーに多く見られます。

一方、TESLA（NACS）の充電口数も160口増加しており、今後のさらなる拡充が期待されています。

ただし、設置が増える中で閉鎖スタンドもあります。2024年度の閉鎖スタンド数は最も少ない月で61拠点、最も多い月で205拠点となりました。この閉鎖は、充電スタンドの故障や老朽化によるもので、今後も稼働状況を把握し、適切なメンテナンスが求められます。

充電器の設置や運営が進む中で、多くのユーザーが充電スタンドの位置や稼働状況を把握できる「GoGoEV」は、ますます重要な役割を果たしています。今後も、充電インフラの普及を継続し、EVの普及促進に寄与していくことが期待されます。これから利用するユーザーにとっても、充電環境が充実することは大変喜ばしいことです。