メトロポリタンチェアとは
2014-12-26 16:55:07

デンマークの名作、メトロポリタンチェアがついに発売開始

カール・ハンセン&サンジャパン株式会社が、デンマークの著名なデザインアイテム、メトロポリタンチェアの生産を新たに開始しました。この椅子はアイナー・ラーセンとアクセル・ベンダー・マッセンによってデザインされ、1949年にコペンハーゲンでの家具職人ギルド展で初めて紹介されました。今回の生産は、オーク材とウォルナット材を使用したバージョンで、座面と背もたれにはナチュラル、コニャック、ブラックから選べるサドルレザーが施されています。

カール・ハンセン&サンのCEOであるクヌッド・エリック・ハンセン氏は、メトロポリタンチェアの品質と重要性について強調しました。「これはデンマークのモダンデザインを代表する名作です。私たちのコレクションにこの椅子が加わることは、デニッシュデザインの歴史を引き続き紡いでいくことを意味します」と述べています。

ラーセンとマッセンは、王立芸術アカデミーでの学びを通じて知り合い、これまでに300点以上の作品を共同で発表しています。中でもメトロポリタンチェアは二人のデザインの集大成ともいえます。この椅子は、コンファレンスチェアとしてデザインされ、1950年に量産が始まりました。その独特の成形合板製の背もたれは、マッセンのラミネート技術によるものであり、長年の努力が結実した成果です。

歴史的な背景として、1961年にデンマークの文化を紹介するためにニューヨーク・メトロポリタン美術館で開催された展覧会において、美術館がこの椅子を購入したことが、メトロポリタンチェアという名前の由来となっています。また、チェース・マンハッタン銀行もこのデザインに魅了され、450脚の購入を決定しました。

これまでメトロポリタンチェアは、チーク材やオーク材、時にはチェリー材で製作されてきましたが、サドルレザーによる快適性が大きな特徴です。このサドルレザーを使用したバージョンが登場したのは、デザイン発表から10年が経った後のことです。サイズは42.5×56×79.5cm、座面高は42.5cmと、コンパクトながらも存在感があります。

このメトロポリタンチェアは、346,000円(税別)から販売されており、世界中のデザイン愛好者にとって見逃せないアイテムと言えるでしょう。新しい素材とデザインが融合したこの椅子は、ぜひ手に入れたい逸品です。

会社情報

会社名
カール・ハンセン&サン ジャパン株式会社
住所
東京都渋谷区神宮前3-39-9ヒルズ青山2F
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。