親の不安と期待
2014-02-04 11:00:08
大学進学を控えた子どもに一人暮らしをさせたくない親の心境とは?
親の複雑な気持ち:子どもの一人暮らし
大学進学を迎えるにあたり、子どもに一人暮らしをさせることに対する親の気持ちは、期待と不安が入り混じった複雑なものです。最近、株式会社共立メンテナンスが行った調査によると、全国の30代から50代の親400人のうち、約25%が子どもを親元から通わせたい、つまり一人暮らしには反対するという結果が明らかになりました。このデータは、一人暮らしを決意したものの、親としては心中穏やかではないことを示しています。
一人暮らしへの不安、94%の親が抱く
調査では、子どもが一人暮らしをする際に何に不安を感じるかを問いかけました。その結果、特に心配する事項として「きちんとした食事を取っているか」が68.8%、「健康管理ができているか」が63.8%、「犯罪に巻き込まれないか」が59.5%という結果が出ました。これを見て明らかなのは、親たちが食事や健康に対して非常に敏感であるということです。一人暮らしが始まることで、親は子どもが自身で生活をし、健康を維持できるかどうかを心配しています。
自立を促す環境が求められる
とはいえ、調査の結果、親が子どもに与えたいこととして最も多く挙がったのは「心身面で自立できる環境」でした。なんと64%の親がこの点を重視しているのです。このように、多くの親が大学入学という新しいステップを機に、子どもに自立をしてほしいという想いを持っていることが分かります。
家計の現実:仕送りの実態
また、子どもの一人暮らしに際しての仕送りについても調査が行われました。その結果、10万円未満の仕送りを行っている家庭が約7割に達したことが示されました。親は家賃や光熱費、食費など基本的な生活費用の負担を理解しつつ、衣服や交際費などは子ども自身がアルバイトをして賄うことを望む傾向が強く、学業とアルバイトの両立が求められる現状とも言えます。
寮という環境への期待
ここで注目されるのが、大学進学に伴い再評価されつつある「学生会館」です。学生会館は、栄養バランスの取れた食事が提供され、健康管理や安全面でも配慮されています。たとえば、共立メンテナンスが運営する学生会館では、寮母が手掛ける食事が提供され、管理栄養士が考えたメニューも用意されています。加えて、入館・退館の際の管理システムが整っており、非常時には親に連絡が行われる体制も設けられています。
全体として、親たちは自立を促しつつも、子どもの健康や安全に不安があるという二律背反の感情を抱えています。このような不安を解消できる環境を提供することが、今後の社会で求められる要素なのかもしれません。親と子どもがともに安心して過ごせる選択肢の提供が、これからの一人暮らしにおいてますます重要になってくることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社 共立メンテナンス
- 住所
- 東京都千代田区外神田2-18-8
- 電話番号
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