ドローン物流の挑戦
2025-11-06 13:35:19

都市部でのドローン定常配送モデル構築に向けた実証実験の成功

ドローン物流の新たな一歩



2025年11月4日、和歌山市において日本初となるレベル3.5飛行でのドローン定常配送モデルに関する実証実験が実施されました。このプロジェクトは、株式会社エアロネクストとNEXT DELIVERYの共同により進められ、特に都市部や山間部における物流効率化を目指しています。

背景と目的


近年、和歌山市内の郊外では、スーパーなどが撤退した影響で高齢者を中心に買い物弱者が増加しました。特に山間部に位置する道の駅「四季の郷公園FOOD HUNTER PARK」では、地域の食材を用いた健康的なお弁当が人気ですが、配送の課題が深刻です。人手不足による配送の滞りは、販売機会の損失と地域経済の停滞を招いています。そこで、ドローンを用いた新たな配送手段の導入が急務となっています。

日本初のDID地区での飛行


今回の実証実験では、DID地区を含むルートでのドローン飛行が行われ、これにより都市部からの定常配送モデルの確立が目指されました。レベル3.5飛行は、国交省による規制緩和により新設された飛行レベルであり、2023年12月の改正を受けて、DID地区での実践が可能となりました。

実施内容


本実験では、和歌山市の宇都宮病院を起点に、地元食材を使った薬膳弁当の配送を行います。約4.3kmの距離を10分で結ぶルートで、ドローンによる安定的な配達が期待されています。この取り組みは、問題が囚われた地域の買い物支援や、地域経済の活性化につながることが期待されています。

具体的なフロー


1. 出発: 宇都宮病院(DID内)から道の駅四季の郷公園へ
2. 飛行時間: 片道約10分
3. 配達方法: 自動遠隔運航により、道の駅所定の駐車場に置き配

社会実装に向けた提言


この実証実験は、他の自治体が直面している共通の課題を解決する手がかりとなると同時に、ドローン物流の社会実装に向けた大きな前進といえます。将来的には、同じ仕組みを用いて医療分野にも応用し、生活支援や医薬品配送にまで幅を広げることができます。

企業の今後の展望


エアロネクストとNEXT DELIVERYは、今回の実験成果をもとに、都市部での安全で効率的なドローン物流をさらに推進していくつもりです。地域課題の解決はもちろん、全国への展開も視野に入れ、持続可能な社会基盤の構築に力を入れます。

この新たな試みが、地域にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社エアロネクスト
住所
東京都渋谷区恵比寿西2-3-5石井ビル6F
電話番号
03-6455-0626

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