歴史に見る健康の秘訣
中世や近世の日本では、「人間五十年」と言われていた時代の中、その枠を超えて長生きを全うした偉人たちが存在しました。彼らの健康法や生活習慣には、現代人にも通じる知恵が詰まっています。本書『日本史を生き抜いた 長寿の偉人』は、そういった長寿の秘訣を解き明かす一冊です。
偉人たちの長寿法
長寿を全うした藤原定家は、ヒルを使った独特の治療法で知られています。彼はマラリアを患った際に、ヒルに血を吸わせることで症状を改善しました。この治療法は、今ではあまり耳にしないものですが、当時の医療の限界を超える発想でした。
また、杉田玄白は、健康を保つために七つの健康ルールを実践し、九つの幸せを手に入れたと言われています。ここから現代社会においても通用する健康ルールが見えてきます。彼のルールは、食事、運動、睡眠、ストレス管理など、多岐にわたるもので、本書を通じてそれらを学ぶことができます。
さらに、徳川家康は自身で漢方薬を調合し、健康を維持していたことでも有名です。彼が使用していた八味地黄丸は、当時の医学が未発達だったにもかかわらず、彼の体力と精神力を支えていました。家康の生活習慣や考え方は、今の時代にも通じるいくつかの重要な教訓を与えてくれます。
著者の背景
本書の著者は武光誠博士。山口県出身で、東京大学で国史を学んだ後、明治学院大学の教授を定年退職しています。彼の著書には、古代史や日本史に関する研究が数多く含まれ、歴史に基づく視点から現代に生きる知恵を引き出そうとしています。
誰におすすめか
「人生百年時代」と呼ばれる現代において、長寿を全うするためのヒントを得たい人にとって、本書は必読です。日本の歴史に名を刻んだ偉人たちの知恵を知ることで、現代でも活用できる健康法を見つけましょう。また、歴史好きな方や、健康に興味がある方にもおすすめです。
書籍情報
本書『日本史を生き抜いた 長寿の偉人』は、2024年12月20日に発売予定。価格は1,925円(税込)となっており、ISBNは978-4-413-23388-0です。ぜひ手に取って、その知恵に触れてみてください。