ヤマトグループ、物流脱炭素化に向けた新電力会社設立へ

ヤマトグループが再生可能エネルギー事業へ新たな一歩

ヤマトホールディングス株式会社が、環境への配慮を基盤とした新しい事業形態を確立します。2025年1月7日、物流の脱炭素化を推進するために新会社「ヤマトエナジーマネジメント株式会社」を設立しました。この新会社は、国内の発電大手であるJERAグループと提携し、再生可能エネルギー由来の電力を物流業界に提供することを目指しています。2025年度中には本格的な電力事業を開始予定です。

【背景と目的】
ヤマトグループは、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、2030年には2020年度比で48%の削減を達成するという具体的な目標を掲げています。このため、電気自動車や太陽光発電装置の導入、さらには再生可能エネルギーの使用を拡大する取り組みを進めています。また、特にヤマト運輸において独自のエネルギーマネジメントシステム（EMS）を導入し、電力供給の最適化を図ってきました。このような取り組みの一環として、2024年10月には「EVライフサイクルサービス」を始める計画です。これは、運送業者におけるGHG排出削減を支援するサービスで、今後の電力需要の増加に対応するものとなります。

【ヤマトエナジーの提供内容】
1. 再エネ電力の調達と供給：ヤマトエナジーは、地域の発電事業者が生成した再生可能エネルギーを基にした電力を支援対象として提供。
2. 太陽光発電設備への投資・管理：新たな発電インフラの構築を目指し、太陽光発電所への投資を行います。
3. EMSを通じた監視・制御：独自のシステムによる電力管理を行い、効率的なエネルギー利用を実現します。

【JERAグループとの連携】
ヤマト運輸は、JERAと協力し、「グリーン物流実現に向けた再生可能エネルギー電力等の設備連携に関する基本合意」を締結しました。JERAは、必要な電力量の需給運用をサポートし、両社の電力を相互に融通することで、効率的な電力供給を実現します。

この新しい電力事業の立ち上げにより、ヤマトエナジーは地域社会とともに歩む物流の脱炭素化を目指し、すべての関連事業者が共に成長する未来を創り出していきます。

【会社概要】