ESRデータセンターOS1
2024-08-30 12:57:40

ESR初のデータセンター、大阪に誕生した最新施設の全貌

ESR株式会社が大阪府大阪市住之江区に初のデータセンター『ESRコスモスクエアデータセンターOS1』を完成させた。2024年8月28日には竣工式が行われ、2025年5月の稼働開始を予定している。

このデータセンターは、大阪市中心部から10km圏内という利便性の高い立地にあり、安定した電力供給と多様なクラウドネットワークへの接続が可能で、データセンターの選定において戦略的なポイントとされている。

『ESRコスモスクエアデータセンターOS1』は、キャンパス型の設計になっており、3棟からなり、今回完成した第1期のOS1は受電容量25MWを備える。
顧客のニーズに応じて、AIデータセンターなど様々なサービスを提供可能で、データホールとして8つの専用区画(合計面積5,950㎡)を持ち、336ラックを持つデータホールが計画されている。これにより、合計2,688ラックの提供が可能となる。

ESRのデータセンターは『HUMAN CENTRIC DESIGN.』という理念のもと、人を中心に考えたデザインが施されている。エントランスホールには温かみのある緑豊かなデザインが採用され、リフレッシュエリアにはバーカウンターが設置されている。無機質なデータセンターという印象を和らげ、働く人々にとって安全で魅力的な環境づくりが求められているのだ。

ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みも重要視されており、ESRは持続可能な社会の実現を目指している。2030年までの目標を掲げた『ESG2030ロードマップ』に基づき、効率的なエネルギー利用や再生可能エネルギーの採用、高効率の冷却システムを目指す。また、LEEDゴールド認証の取得を目指しており、デジタル機器における省エネも推進中である。

加えて、データセンターは基礎免震構造を採用し、大地震時における入居企業や従業員の安全を保つ設計とされている。現在、基本構造が完成し、今後は設備実装工事が進む。

ESRグループでは、データセンター事業の成長を見込んで、初のデータセンター特化ファンド『ESRデータセンターファンド1』を設け、約14億米ドルの資金調達を完了した。日本国内のみならず、香港、ソウル、シドニーなどの主要データセンター集積地での合計受電容量575MWのプロジェクトも進行中で、さらに受電容量2GW以上の計画も視野に入れている。

ESR代表取締役のスチュアート・ギブソン氏は、OS1の竣工を「大阪で実現できて嬉しい」とし、デジタルインフラの発展とビジネスチャンスの提供に寄与することを強調した。そして、データセンター事業を通じて、政府の提唱する“Society 5.0”の実現にも貢献できると期待を寄せている。

ESRデータセンターCEOのディアミッド・マセイ氏は、OS1が急速に進化するAI需要に応えるための先進的なデータセンターであるとし、エネルギー効率を重視した開発を続ける意向を示した。

今回のデータセンターの竣工は、ESRにとって重要なマイルストーンであり、アジア太平洋地域のデジタルインフラの拡充に向けた大きな一歩となる。今後もESRはデータセンター事業に注力し、グローバルな視点で持続可能な社会の実現に寄与していく。



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会社情報

会社名
ESR株式会社
住所
東京都港区虎ノ門4-1-17神谷町プライムプレイス3階
電話番号
03-4578-7121

トピックス(経済)

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