メトセラの革新
2017-09-19 16:00:07

心不全治療の未来を切り拓く株式会社メトセラの新体制とは

心不全治療の新たなステージへ



株式会社メトセラは、心不全に特化した再生医療製品の開発を進めている注目のバイオベンチャーです。2016年に設立されたこの企業は、安全で効果的な治療法を心不全の患者に提供すべく、独自の研究開発に邁進しています。特に注目されるのは、同社が開発を進める「VCF(VCAM-1-positive Cardiac Fibroblast)」という製品です。

VCFの可能性



心不全は、心臓の機能が低下し、必要な血液を送り出せない状態で、現在の医療では根本的な治療法が不足しています。メトセラは、これまでの研究を通じて、特定の線維芽細胞であるVCFが心筋細胞の増殖や移動を促す効果があることを明らかにしました。この細胞群を利用して心臓の機能を回復させることが、今後の治療法の鍵となると期待されています。

2017年に実施されたラットでの試験では、VCFが心不全に対して高い治療効果を示したことから、今後は臨床応用に向けた動きを本格化させていく計画です。また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の中野准教授をサイエンティフィック・アドバイザーとして迎え、さらに知見を深める方針です。

虎見氏の重要性



2023年にメトセラに新たに社外取締役として加わるのが元そーせいグループCFOの虎見英俊氏です。虎見氏は、バイオベンチャー業界での豊富な経験を持ち、資金調達や事業戦略において高い実績を残しています。彼の知識と視点は、メトセラの経営に新しい風を吹き込むことでしょう。彼は市場動向や資金調達の戦略に対する助言を通じて、メトセラの成長を加速させる役割を担います。特にコーポレートガバナンス体制の強化にも寄与することが期待されています。

未来への取り組み



メトセラはこれまでに、約1.5億円の資金を調達し、NEDOからも1.4億円の助成金を受けて、技術の実証実験を進めています。今後は、さらに多様な資金調達の手段を模索しながら、研究開発に投資していく意向です。

心不全の治療が未だ完璧ではない中、メトセラはその課題に立ち向かうべく日々努力しています。VCFの臨床応用が実現すれば、多くの患者にとって希望となるかもしれません。

企業概要



株式会社メトセラは、山形県鶴岡市に本社を置く企業であり、神奈川県川崎市に研究所を構えています。共同代表は、岩宮貴紘氏と野上健一氏であり、彼らは心不全の治療における革新を追求しています。メトセラの公式ウェブサイトでは、更なる情報や今後の研究成果についても発信しています。

心不全向け再生医療製品の開発を進めるメトセラから、今後も目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社メトセラ
住所
神奈川県川崎市
電話番号
044-589-6648

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