AICEがTenstorrent主催のAI活用セミナーで最新事例を発表

2025年11月28日、株式会社マクニカ主催の「AI利活用最前線セミナー」において、AICE株式会社が注目すべきプレゼンテーションを行いました。このセミナーは、新しいAI技術の実践に向けて業界の最新情報を共有する場として設けられ、AIスタートアップの「Tenstorrent」が主催しました。

セミナーの背景と目的

AI技術は急速に進化しており、企業にとってその利活用は避けて通れない道となっています。AICEは、安全で効率的なAIソリューションを提供することを目指し、自社の専門知識を活かした具体的な活用方法を示すことを目的として、このイベントに参加しました。

AICEの登壇内容

AICEの代表取締役COOである高橋将生氏が「ローカルLLMを活用した社内チャットボットの性能改善」というテーマで講演を行った。このセッションでは、自社環境で完結する安全な生成AI活用の実践事例や、社内ナレッジを活用した検索システムの構築について詳しく説明されました。

1. 安全なAI構築

高橋氏は、自社サーバ上でモデルを運用することでプライバシーと情報セキュリティの両立を図っていると強調しました。このアプローチにより、クラウドを介さずオンプレミス環境でAIを稼働させ、外部データの流出を防ぐことができます。

2. RAG検索基盤の構築

また、社内文書やデータベース、メールを横断的に検索し、必要な情報を瞬時に抽出できるRAG検索基盤の構築についても言及しました。企業の独自ナレッジを活かすことで、業務効率の向上が期待できるとしています。

3. 継続的な性能改善

AICEは、AI技術を用いた業務自動化の重要性を語り、ファインチューニングや量子化を通じた推論速度と精度の最適化についても触れました。これにより、業務に即したAIモデルの運用が可能となり、生成AIの実用化に向けた進展が加速するとしています。

AICEの事業戦略

AICEでは、製造、建設・不動産、保険・金融、医療の四つの分野に特化したコンサルタントとAIエンジニアが連携し、高度な課題解決を図っています。製造業界では、安全なAI活用基盤を提供し、建設・不動産業界では図面解析や書類チェックなどに努めています。また、保険・金融業界ではAIチャットボットの構築を進め、医療領域では研究を進めています。