平将明元デジタル大臣の提言: 日本のAI政策の新展開
2026年のTech for Impact Summitにおいて、平将明衆議院議員が特別講演を行い、日本のAI政策における重要な方向性を示しました。平議員は、「私が政策提案チーム(PT)を作ると、ほぼ国の政策になる」と自信を持って述べ、過去4年間にわたるテクノロジー政策の実績を振り返りました。これまでにWeb3や生成AI、サイバーセキュリティ、そして今回のAIオンチェーン金融構想と、毎年新たなPTを立ち上げてきたことがその根拠です。
日本版Project Glasswingの立ち上げ
平議員は、先週金曜日に日本版Project Glasswingがキックオフしたことを報告しました。これは、日本を代表する金融機関と連携し、米国で始まった同名のプロジェクトを参考に、金融分野でのサイバー攻撃に対する防御力を強化する目的で設立されました。このプロジェクトは、片山さつき財務大臣のもとで、金融庁主導で進められています。また、事務局として日本銀行や東京証券取引所、メガバンクも参加することで、より強固なサイバーセキュリティ体制の確立を目指します。
拡大版Project Glasswingへの道
平議員は、国家サイバー統括室(NCO)とAI Safety Institute(AISI)が中心となり、金融だけでなく、電力や通信、交通といった重要インフラも対象にした拡大版Project Glasswingの構築を目指していると語りました。アジア初のAISIは日本が設置したもので、これがテクノロジー政策の基盤となることを期待しています。平議員は、この取り組みが国全体に及ぶサイバー防衛の強化につながると信じています。
AIオンチェーン金融構想PT
新たに設立されたAIオンチェーン金融構想PTでは、AIエージェントの金融利用に関する提案が行われます。平議員は「AIは銀行口座を持てないので、ステーブルコインが必要になる」と述べ、AIとブロックチェーンの融合が金融業界において大きなシナジーを生むと確信しています。今後の政策提言では、必要な法改正や調整も含めて、具体的なビジョンを示していく予定です。
AIホワイトペーパーと国のビジョン
平議員は、AI関連の新たなホワイトペーパーを発表し、日本が「世界一AIフレンドリーな国」を目指すための戦略を明確にしました。この中で、官民協力によるフィジカルAIのファンデーションモデルを構築するために、1兆円規模の投資を提案しています。また、バーティカルAIや教育分野、さらには防衛に至るまで、AI技術の応用を幅広く考慮しています。
平議員は、今の政治的安定とAI政策に対する強い意欲から、日本への投資を呼びかけています。「AI関連の人材や資本が日本に集まるように、政治的にも最も安定したG7の国としての地位を活かしたい」と語り、未来に向けた明確なビジョンを提示しました。
結論
平将明氏の講演を通じて、AIに関する政策の重要性とその進展の早さを感じました。今後、日本がテクノロジーの最前線で競争力を保ち続けるための取り組みがどのように実現されていくのか、注目していきたいところです。ぜひ、今後の政策提言にも期待を寄せていきましょう。