世界メノポーズデーを迎えて
10月18日は世界メノポーズデー。この日は女性の人生におけるホルモン変化について考える重要な日です。近年、ホルモンの変化がもたらす影響が注目されており、特に生理痛やPMS(生理前症候群)、更年期症状などは、女性たちが直面する大きな健康課題です。そこで、ホルモンに関する知識を深めることを目的とした「ホルモンハグプロジェクト」が立ち上がりました。
ホルモンハグプロジェクトについて
このプロジェクトは、女性だけでなく、男性にも関わるホルモンの変化による健康問題を「隠れ社会課題」として認識しています。プロジェクトは、企業やインフルエンサーが連携し、情報の共有と相互理解を進めることを目指しています。2025年3月に発足し、「一緒なら、乗りこなせる。」をテーマに、幅広い活動を行っています。
性ホルモン白書の公開
10月18日、「ホルモンハグプロジェクト」は「性ホルモンによる心身への健康影響」についての調査結果をまとめた『性ホルモン白書』を発表しました。この調査は、株式会社電通マクロミルインサイトにより実施され、全国の15歳から69歳の男女1200人からの有効回答をもとにしています。
調査結果の要点
1.
女性のホルモンバランス
調査によると、女性の56.8%が「性ホルモンの変化や乱れ」による身体の不調を経験しており、特に10代と40代の影響が顕著です。学校や職場からのサポートを求める声が多く、約50%がその必要性を感じています。
2.
理解の必要性
性ホルモンによる不調を理解してほしい相手として、特にパートナーや社会全体への理解が求められています。これにより、より良いコミュニケーションを実現することが期待されています。
3.
思春期の実態
10代の62%が思春期のイライラや憂鬱を感じており、親と子どものコミュニケーションギャップが懸念されます。
4.
男性の意識
自身の体調に関して、性ホルモンの影響を認識している男性は約3割にとどまります。これにより、教育や啓発の重要性が浮き彫りとなっています。
5.
学ぶ機会の拡充が必要
性ホルモンについて学ぶ機会を求める声が54.3%を超え、その中でも10代では66%を占めています。この結果は、教育課程への導入が求められることを示しています。
新たなポッドキャスト番組の開設
さらに、「ホルモンハグプロジェクト」の一環として、人気スタイリストの大草直子さんがホストを務めるポッドキャスト番組『大草直子のホルモンなんてハグしちゃえ。』が始まります。10月18日から全6回の配信が予定され、ホルモンに関する知識を広め、共感を促進する内容となっています。
この番組では、大草さんが自身の体験談を交えながら、ホルモンに関する様々なお悩みをあつかい、視聴者との対話を大切にしています。これにより、視聴者が自分の変化を受け入れ、周囲との理解を深める助けになることでしょう。
まとめ
「ホルモンの変化による心身の健康問題」は個人の問題を越え、社会全体が関与すべきテーマです。『性ホルモン白書』のデータは、私たちがこの課題に向き合う意義を再認識させてくれます。今後も、性ホルモンについての正しい知識を広め、共感と理解の輪を広げていく活動が必要でしょう。