WWFと学ぶ生物多様性スクール2024が始動
世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、新しい取り組みとして「WWFと学ぶ!生物多様性スクール2024」をスタートします。このプログラムは2022年と2023年に開催された生物多様性スクールシリーズの後継で、家庭や友人と一緒に生物多様性の重要性を楽しみながら学べる内容を目指しています。
特に注目したいのが、第2回のセミナー「森林破壊のいま~甘いチョコの苦い現実とは?~」。このイベントは2024年7月24日(水)の18:00からZoomで行われ、参加は無料です。主に甘いチョコレートの原料カカオが、どのように森林破壊と結びついているのかを解説します。
セミナーの詳細
モデレーターにはWWFジャパン理事で共同通信編集委員の井田徹治氏を迎えます。井田氏は、40年以上にわたって世界各地を取材し、自然や生物多様性に関する貴重な写真を多数撮影しています。その経験を基に、環境問題をわかりやすく解説してくれるでしょう。
今回のセミナーに登壇する相馬真紀子氏は、WWFジャパンの森林グループ長であり、国連食糧農業機関(FAO)のデータを元に、1990年以降、世界で4億2,000万ヘクタールの森林が消失した理由を説明します。特に、農業、牛肉やパーム油、大豆、カカオ等の作物生産が、森林を破壊する主な要因であることが指摘されています。
特に注目すべき点は、ガーナからのカカオ豆が日本で広く流通している一方、現地の森林破壊が深刻であるという事実です。カカオ生産に関連する児童労働の問題は多くの企業が取り組んでいますが、環境問題に関してはまだ多くの課題が残されています。
セミナーのプログラム
- - 18:00-18:05 イントロダクション
- - 18:05-18:20 井田氏によるテーマ解説
- - 18:20-19:10 WWF相馬と井田氏の対話
- - 19:10-19:30 質疑応答
参加を希望される方は、事前登録が必要です。登録の締切はイベント開始時までですが、当日参加が難しい方にもアーカイブ動画を通じて情報が提供される予定ですので、ぜひご登録ください。
WWFについて
WWFは1961年に設立された国際的な環境保護団体で、現在100カ国以上で活動しています。「人と自然が調和して生きる未来」を目指し、生物多様性の保全や地球温暖化防止に向けた取り組みを行っています。詳しくは公式ウェブサイトを訪れてみてください。
この貴重な機会を利用して、森林問題を学び、私たちの生活が環境に与える影響を考える一助としてください。