デジタル復元された膳所城をバーチャルで体験しよう
滋賀県大津市に位置する膳所城は、徳川家康が築いた日本の歴史的な城の一つです。この城は1601年に建設され、その美しい姿から多くの歴史ファンに愛されてきました。しかし、1870年に廃城となり、その存在は忘れられていました。そこで、立命館大学と株式会社CAD ASSISTが共同で、膳所城をデジタル復元し、「膳所城VR Lab.」というプロジェクトがスタートしました。今回、5年の歳月をかけて完成したVRコンテンツを体験できるイベントが開催されることになりました。
お城EXPO in滋賀・びわ湖
2024年10月20日(日曜日)、滋賀県立文化産業交流会館にて「出張!お城EXPO in滋賀・びわ湖」が初めて開催されます。このイベントでは、デジタル復元された膳所城を様々な角度から体験できる機会が提供されます。参加者はバーチャル空間で城を上空から見ることができ、まるで本当に膳所城に立っているかのような感覚を味わえます。また、ブースでは膳所城を題材としたアニメーション上映も行われ、歴史の魅力をより深く知ることができます。
さらに、旅行や地域振興をアイテーマに、イベント限定の「膳所城御城印」などのグッズも販売され、参加者にとっての特別な記念品となることでしょう。
第1回膳所歴史デジタルスタンプラリー
同時に開催される「第1回膳所歴史デジタルスタンプラリー」では、JR膳所駅を起点にして膳所城跡公園を巡るスタンプラリーも楽しむことができます。スタンプを11個集めると、オリジナルポストカードをゲットすることができます。さらに、膳所城跡公園では、デジタル復元された膳所城を360度フォトARで体験することができ、訪れる人々に新しい写真撮影体験を提供します。
地域振興と歴史の再発見
膳所城のデジタル復元は、ただの観光名所にとどまらず、地域の新しい魅力を発見するきっかけともなります。大津市内には、膳所城だけでなく、歴史的な水城である坂本城や大津城も存在します。これらの城と湖岸施設を巡りながら、地元のグルメスポットにも立ち寄り、歴史と美味しい料理を楽しむことができます。
膳所城VR Lab.の目的は、歴史を身近に感じながら、新たな地域コミュニティを形成することです。地元の人々と全国の歴史ファンをつなぐこのプロジェクトは、歴史の継承と地域振興の両方の役割を果たしています。そのため、VR技術を活用することで、学校教育においても歴史を学ぶ新しい方法として利用されることが期待されています。
最後に
滋賀県大津市での膳所城体験イベントは、歴史を愛するすべての人にとって貴重な経験となるでしょう。ぜひ、家族や友人と一緒に参加し、この美しい城が持つ歴史の深さを感じてみてください。そして、膳所城の魅力をデジタルの力で再発見し、今後の地域振興活動へとつなげていきましょう。