新たな人流の創出を目指す「久屋大通パラレルワールド」とBeeSightの連携
2025年2月26日、名古屋市で新たな試みが始まります。「久屋大通パラレルワールド」と名付けられたこのプロジェクトは、地上の公園と地下の街を結びつける新たな人流を生み出すためのものです。エイコム株式会社の画像認識システム「BeeSight」を利用して、人流解析の効果を測定することに注目が集まっています。
プロジェクトの目的
「久屋大通パラレルワールド」は、名古屋市が進める「なごやまちなか実証『NAGOYA CITY LAB』」の一環で、地上と地下の人の流れを緩やかに連動させることを目的としています。名古屋の中心にあるHisaya-odori Parkと、その地下街であるセントラルパークとの間で新しい動きを創出するため、複数の大学や企業が協力してこのプロジェクトを実施しています。
新たな仕掛け
プロジェクトの中には、特に目を引く2つの仕掛けがあります。まず一つ目は、「地下街にテレビ塔が出現!」という仕掛けです。セントラルパークの中央通路の天井にテレビ塔が現れることで、地下にいながら上空にそびえるその姿を感じさせるのです。この仕掛けにより、訪れる人々はテレビ塔の美しさを地下で堪能でき、さらにはそのまま階段を上がって実際のテレビ塔を見ることができます。
二つ目の仕掛けは、「地上と地下は3分ズレている!?」というもの。Hisaya-odori Park内に置かれたオレンジ色の土管から地下街の映像が流れますが、なぜか3分遅れで映し出されます。地上から土管を覗くと、今まさに地下で見た景色を3分前の自分が見ている姿を目にすることができます。このユニークな体験により、地上と地下が新たな形でつながります。
人流解析の実施
これらの仕掛けの導入に際して、エイコムのBeeSightが活用されます。実施前後の人流データを解析し、どのように人の動きが変化したのかを測定するのです。さらに、訪れた人々へのアンケートを通じて、来訪者の満足度の向上についても検証が行われます。
名古屋市の実証実験
「なごやまちなか実証『NAGOYA CITY LAB』」は、名古屋市が誇る新しい社会実証の場として、さまざまなプロジェクトが進行中です。この取り組みを通じて、世界一の実証実験都市としての名古屋を目指しています。
詳細情報
このプロジェクトは2025年2月26日から3月5日まで実施され、その期間は各日10時から19時までオープンしています。参加費用は無料で、誰でも参加が可能です。興味のある方はぜひ足を運んでみることをお勧めします。
この独創的なプロジェクトを通じて、名古屋の中心地でどのような新しい人の流れが生まれるのか、そしてその効果がどのように測定されるのか、目が離せません。