おもてなしの心を広げる新しい試み
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、訪日外国人観光客へのおもてなしを広げるための新しい実証実験「I'm Omotenable! プロジェクト」を2024年10月に開始します。このプロジェクトは、訪日外国人観光客が困った時に助けるための意思表示をする「おもてなしマーク」を活用し、おもてなし精神を活性化させることを目的としています。
プロジェクトの背景
日本の観光業は、コロナ禍の影響から徐々に回復しつつあります。2022年以降、訪日外国人観光客が増加しており、観光施設や地域でのインバウンド需要が高まっています。このような状況下、IIBCは「日本で訪れる外国人たちをもっと迎え入れたい」という思いから、このプロジェクトを立ち上げました。
現状とニーズ
IIBCが行った調査によると、訪日外国人観光客に対しておもてなしをしたいと思う人が77.6%にのぼりますが、多くの日本人が「英語が苦手」と感じています。英語を話す自信がない理由として、「英語を話す機会がない」との回答が最も多く、実際に「英語を話すことができない」との認識が広がっています。
プロジェクトの内容
「I'm Omotenable! プロジェクト」では、訪日外国人観光客におもてなしを行いたいと考える方々を対象に、TOEIC Bridge Listening & Reading Testsを受験してもらいます。この試験は初級・中級者向けで、英語に触れる機会を提供し、自身の英語力を確認する場となります。受験後、彼らはおもてなしの意思表示マークである「オモテナブルマーク」を身に着けて、街に出掛けます。
目指す成果
プロジェクトを通じて、訪日外国人観光客が「オモテナブルマーク」を見た時に声をかけやすい環境を作ることを目指します。これにより、観光客は日本の魅力をより深く感じられ、同時におもてなしをしたい日本人も自信をもって対応できるようになるでしょう。この双方向のコミュニケーションは、持続可能な観光地域づくりに向けた一歩といえます。
今後の展望
「I'm Omotenable! プロジェクト」は、訪日外国人観光客に対して日本のおもてなしを届けるための取り組みです。プロジェクトを進める中で得られた知見や参加者の声をもとに、さらなる企画を展開し、英語を活かしたおもてなし活動を続けていくことを誓っています。これにより、日本の語学教育や観光業をさらに発展させることが期待されます。
まとめ
IIBCによる「I'm Omotenable! プロジェクト」は、訪日外国人観光客を温かく迎え入れるための新しい取り組みです。英語に対する苦手意識を克服し、積極的におもてなしを行うことで、日本の魅力を国内外に広めることに貢献していくでしょう。