外国人介護人材支援の新プログラム開始
日本教育クリエイトがZenkenと提携し、外国人介護人材向けの研修プログラムを提供することが発表されました。このプログラムは、2024年12月1日より開始され、介護事業者を対象に特別価格で提供されるものです。
近年、日本の介護業界は深刻な人材不足に直面しており、2025年までに約37万人の介護職が不足すると予測されています。このような状況に応じて、外国人介護人材の受け入れが進む一方で、日本語の習得難易度やキャリアの不安感が課題となっています。そこで、日本教育クリエイトはこれまでの取り組みを基に、外国人向けの研修教材を改訂し、より学びやすい環境を整えてきました。
提供される研修プログラム
新たに提供されるのは、「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」です。これらのプログラムを受けることで、外国人介護人材は日本語能力を向上させながら、介護の専門知識と技術を身につけることが可能となります。具体的には以下のような内容です。
1. 介護職員初任者研修
この研修は、介護職に必要な基礎から実践的な応用知識までを学ぶコースです。修了後には「介護職員初任者研修修了資格」が付与され、訪問介護や施設での介護業務に従事することができます。特に、近い将来には、外国人介護人材がこの初任者研修を修了することで、さらなるキャリアアップが期待されています。
2. 介護福祉士実務者研修
この研修は、特定技能を有する外国人が介護福祉士の国家資格を取得するために必要なカリキュラムです。講座は実務経験を通じて知識を深め、質の高い介護サービスを提供するための基盤を形成します。受講を通じて、介護の実践スキルを高めることが目的となっています。
研修プログラムの背景
このプログラムは、日本の介護業界が直面する多くの課題に対する解決策の一環です。日本教育クリエイトは、2022年から外国人受講生向けに講座を充実させてきました。Zenkenとの提携により、日本語教育と介護スキルの統合的な支援が可能となり、外国人介護人材が日本で円滑に働ける環境づくりを目指します。
企業情報
株式会社日本教育クリエイトは、1975年に設立され、医療や福祉、薬剤分野での生涯学習事業を展開しています。東京に本社を構え、知識の普及や人材育成に取り組んでいます。また、Zenken株式会社は日本語教育に特化した企業で、外国人の日本語能力向上に寄与してきました。
このような協力を通じて、双方の企業は介護現場の人材不足の解消に貢献するとともに、外国人介護人材のキャリア形成を支援していく考えです。今後も多くの外国人が日本での生活と仕事において成長できるよう、サポートを続けていきます。