CVD-SiCの新技術
2025-02-20 20:22:43

愛知の企業が革新的CVD-SiC製品「Mirror Beta®」をグローバル展開

東海エンジニアリングサービス、CVD-SiC製品を世界へ展開



愛知県名古屋市に本社を置く株式会社東海エンジニアリングサービス(TES)は、独自に開発した化学蒸着法(CVD)による炭化ケイ素(SiC)製品「Mirror Beta®」のグローバル展開を正式に開始することを発表しました。この革新的な製品は、世界市場でのトランジションに向けて期待されています。

革新的技術の開発背景



TESは、国の開発支援プログラム「サポイン事業」を活用し、CVD法を用いたSiC製造技術の開発に取り組んできました。これまでの技術では、CVD法によって形成される皮膜層は数十ミクロンが限界でしたが、TESの独自開発装置により、なんと7mmまでの厚膜形成が可能になりました。この突破により、ミラーや光学部品に必要な性能が大幅に向上しました。

世界最高水準の特長



「Mirror Beta®」は、これまで実現できなかった技術的特長を備えています。まず一つ目は、世界最高水準の厚膜形成能力で、7mmの厚さが実現しました。二つ目は、独自の装置とプロセス開発を通じて、結晶粒径を非常に微細に制御できるようになったことです。この技術により、光学用途に特化した均一で緻密な結晶構造が実現しており、これは多刃工具による切削実験でも確認されています。

グローバル展開と商標登録



世界的な需要の増加を受けて、TESはアジアや欧州への製品輸出を本格化させています。製品の品質と信頼性を証明するため、超精密な鏡面を持つ立方晶(βタイプ)結晶の特徴を示す「Mirror Beta®」の商標を、日本を始め米国、EU、中国、韓国、台湾など多くの国で取得しています。この商標は、製品の競争力を高める重要なステップです。

今後の展望



TESは、今後ますます増大する光学部品市場のニーズに応えるため、関連産業向けの供給体制を整えています。「Mirror Beta®」ブランドを確立し、国際市場での競争を勝ち抜く戦略を取っています。この展開により、TESは光学技術におけるリーダーとしての地位を築くことを目指しています。

会社概要



株式会社東海エンジニアリングサービスは、光学非球面ガラスレンズの試作、金型加工、金型材料の製造および販売を行っています。京都工場および岐阜工場も併設されており、多岐にわたるニーズに応えています。詳細情報は公式ウェブサイト(https://tes2001.com/)をご覧ください。

お問い合わせ



ご興味をお持ちの方は、担当の井口祐介までお問い合わせください。企業問い合わせフォームからの連絡をお待ちしております。


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会社情報

会社名
株式会社東海エンジニアリングサービス
住所
愛知県名古屋市北区黒川本通2-27-4
電話番号
052-526-8092

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