はじめに
新たなサステイナブルの波が東京から広がっています。この度、一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE(TFI)が、農場で廃棄されるいちじくの剪定枝を活用したハンドクリーム「TE&TE(テトテ)」を2024年10月24日から販売します。食の未来を形作る若者たちのアイデアから生まれたこの製品は、環境負荷の軽減にも寄与することが期待されています。
「TE&TE」の背景
日本のいちじく農家では、生産過程で多くの枝が廃棄されています。例えば、1軒の農家から1000枝以上が処理されていますが、コスト面からも頭を悩ませている農家は少なくありません。こんな状況を打破するため、TFIは学生を対象にしたワークショップを通じて、この課題に取り組むことにしました。
ワークショップの取り組み
「FUTURE FOOD INNOVATION WORKSHOP 2024」では、参加した学生たちが「リジェネレーション」というテーマでアイデアを具現化しました。このワークショップでは、業界の起業家たちによるセッションやグループワークを実施し、約6ヶ月間の議論を経て、廃棄されるいちじくの枝を利用したハンドクリームを商品化することを決定しました。そして、ついにその成果が「TE&TE」としてカタチになりました。
商品の魅力
「TE&TE」は、農業の副産物を利用し、真空加工技術を用いていちじくエキスを抽出しています。大切な人と一緒に使えるハンドクリームとしてデザインされており、コミュニケーションのきっかけを提供することを目的としています。この商品は、家族で気軽に使い合うことを促進するアイテムです。
AIとの共創で生まれたデザイン
さらに、パッケージデザインは生成AIとの共創によって生まれ、人間とAIの協力の重要性を実証しています。このように、商品開発には新しい視点が盛り込まれており、未来への期待が込められています。
展示と販売情報
「TE&TE」は2024年10月24から27日、東京都中央区のCOREDO室町テラスで開催される「SKS JAPAN 2024 -Global Foodtech Summit-」にて展示・販売されます。90mLで価格は1,200円(税込み)です。難しさの中で生まれたこの商品が、消費者に何をもたらすのか、期待が高まります。
学生たちの想い
このプロジェクトに参加した学生たちも、開発のプロセスを通じて多くの学びを得ました。ある学生は、「自分ごとで考えることの重要性を学び、わくわくする商品作りに向けて努力した」と振り返ります。また、別の学生は「多様な人たちとの意見交換の貴重な体験を通じて、視野が広がった」と語ります。
TFIの取り組み
一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTEは、他にも様々なプロジェクトを展開しており、食の未来に向けて新たな価値を創造するための活動を積極的に行っています。TFIの公式サイトでは、さらなる活動についても発信しています。
おわりに
「TE&TE」は、ただのハンドクリームではなく、環境問題や家族の関係性を見つめ直すきっかけとしても注目されています。今後の販売に期待しつつ、サステナブルな未来へ向けての第一歩を踏み出した「TE&TE」に注目です。